魚を釣る上で何が重要か?いろいろと考え方はあるだろうが、道具面でいえば、「魚の口に近いところから金をかけろ」と言われる。つまり、ハリがもっとも大事なのだ。ジグ単の釣りが多いライトゲームではなおさらハリのキレが大事になる。今回は、アジ・メバルの本格的なシーズンイン前にやっておきたい、ジグヘッドのサビとなまりの対処法を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
魚の口に近いところ「ハリ」
釣り具はどれも大事だが、何よりも魚との唯一の接点であるハリは重要である。
ハリ先が甘くなっていたら、ハリがかりしない。ハリがサビていたら、魚に暴れられたときに折れる可能性がある。魚釣りはハリがすべて、とまで言っていい。特にアジのように食いが繊細な魚は、ハリ先の鮮度が釣果に直結する。望ましいのは常に新品を使うことだが、まあそういうわけにもいかない。
では、劣化したハリをどうやって選り分けていくか、その方法を確認しよう。
ハリ先のチェック
ハリ先が甘くなっていては、ライトゲームのハリはほぼ使い物にならない。ではどのように見ていくか?ハリ先のキレは、爪に引っかけてチェックする。
爪に引っかけて、チッチッチッという感じでハリが刻むようにざらついてくれたら、先端の鮮度はOK。これで十分使える。対して、サラサラと滑るようになるハリは、使えない。ハリ先が甘くなってしまっていて、フッキングが悪くなる。バラシが多くなる。魚が低活性のとき、やっと食ったやつをバラすと、プレッシャーがかかって終わりである。
甘くなったハリは、すぐに一軍から外そう。私はそのようなハリは、ボトムをタイトにとるときの、カサゴ相手に使っている。ロスト要員のようなものだ。
サビを見ていく
続けて、サビについて。ソルトのジグヘッドのハリは、思っている以上にサビやすい。私は釣行後毎回必ずジグヘッドを念入りに水洗いしているが、それでもサビを避けられない。本当はお湯でもかけたらきれいに塩抜きできるのだろうが、そこまで手間をかけるのも……。
ハリはサビると強度が落ちる。魚をかけると折れたりする。また、ヘッドケースの中でサビたハリを保管していると、厄介なことにそのサビが他のハリに伝染していくことがある。
ということで、ジグヘッドのサビも、定期的に見てダメなものは弾いた方がいい。特に金バリがサビやすいが、フッ素コートされたマットカラーのハリもよく見るとサビていたりするので、なるべく1本1本見ていこう。
サビたハリを発見したら、サビ取り剤をかけて、ウエスで拭ってサビを取る。
見てみると、サビたハリを挿していた場所に、サビが線条に湧いてしまっている。こんなところに戻すとまた汚くなってしまうので、ここもサビ取り剤を吹いたウエスで拭おう。
よし、これできれいになった。
本当のことをいえば、ヘッドケースも2年に1回は買い換えた方がいいだろう。中にサビが溜まってしまっているので、こうして掃除しても、やはりハリはこの中で弱っていく。