静岡県清水港内のシロギスは、例年通り4月当初からポツポ上がってきて、夏場にはピークを迎えている。中・小型ながら釣果が期待でき、ファミリーフイッシングにはピッタリの場所だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
清水港で投げキス釣り
台風が過ぎさった直後の8月14日(日)、静岡の友人と釣行。場所の選定に迷ったが、友人の話だと、港内のどこでも大差なく釣れるらしい。そこでいちばん楽な清水港内にあるJオイルミルズの岸壁にした。ここはトイレと自動販売機があり、何より車を横着けができるのがいい。
この場所は基本的に砂地だが、埠頭先端寄りは根掛かりが少しある。逆に根元寄りは根掛かりが少なく、アタリも近場で多い。
泥濁りを予想していたが、潮は澄んでいる。この澄んだ水は、川からの淡水かもしれない。台風前とは状況がまったく変わっている可能性がある。それよりも、底の状態が気になってきた。
開始1時間でアタリ1回のみ
1投目は4色の投入。ゆっくりと探るが、アタリはない。2投目は同距離で、15cmくらいのシロギスが釣れた。だが、これが修行の始まりになるとは……。
3投目も手前まで探ったがアタリはない。いつもならば、ゲストを含めてうるさいくらいのアタリがあるのだが。1時間でアタリは1回だけ。
7時前に静岡の友人が到着。今までの状況を話すと、台風前はいつも通りに魚が釣れたとのことで、当日の状況が信じられない様子だ。これを機に、釣り座を埠頭の根元寄りに移動する。根掛かりがほとんどないので安心してサビけるが、魚の型は小さくなる。
人が少ないので、左右に投げ分けると、ようやくアタリが出だした。ただ釣れ上がってくるのは、ヒイラギ、チャリコがほとんどで、キスからのアタリは遠い。
置き竿作戦で本命キス追加
淡水が入った関係で食いが渋くなったと考えて、置き竿で狙ってみる。着底を待って5mほど引いたあと、5分待ってアタリがなければさらに5m。そして3回探ったら巻き上げる、これを繰り返した。
この釣り方でキスがポツポツとアタリ、2連も一度あった。これを見ていた友人も、置き竿にしてからはキスを追加していた。
暑さと帰りの渋滞を考え、キス6尾で10時に納竿。早めの昼食をエスパルスドリームプラザで食べたあと、海産物の土産を買って帰路に就いた。
例年ならば型は大きくはないものの、これからの秋口はピンギスとハゼ混じりで数は期待できる。立ち入りが大幅に制限されている清水港内において貴重な場所だ。
<週刊つりニュース中部版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
清水港