瀬戸内海には727の島があり、それ故にシャローエリアが多く点在する。一般的にはバーチカルで狙う魚も5~15mといった水深で狙うことができる。今回は、そんな瀬戸内海の地形に対して有効な"バイブレーション"での釣り方について、レポートしていく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小橋一輝)
瀬戸内海ボートゲームの特徴
瀬戸内海は内海であることと、島の多さから水道エリアが多数点在しており潮流の速さや地形の複雑さが特徴。これらの要素から陸地付近は浅く、潮の当たる水道エリアは水深が深くなる地形が多くみられる。また水中には過去の陸地の跡である瀬が多数点在しており、魚の着き場となっている。
バイブレーションで釣れる魚種
瀬戸内海は浅い海域であり、1月には13~18℃と急激に水温が下がる。そのため、バイブレーションでの攻略は魚がシャローエリアに入る5~12月初旬まで楽しむことができる。
マダイ
時期:5~11月下旬
瀬戸内海で一番、魚影が濃い魚と言えばマダイ。春から晩秋までは5~15mラインまで回遊してくる。シャローに上がっている個体はベイトを追っているケースが多いため、バイブレーションには高反応を示す。
ハマチ・ブリ
時期:5~6月、10~12月
春、秋、立冬までは浅場に入るので狙うことが可能である。季節の進行に応じて、大型の個体が釣れる傾向。水深も10~15mと浅場にベイト追い込むため、バイブレーションでの攻略を楽しむことができる。
ヒラメ
季節:5~6月、10~1月
基本的には年中を通して狙うことが可能。夏場は深場へと落ちるため春、秋、冬のシャローエリアに上がるタイミングでの攻略を勧める。
筆者がバイブレーションを使用して狙うのは、この3魚種であるが、キジハタ、シーバスといった嬉しいゲストが釣れるのも一つの魅力だと感じる。
バイブレーションでの釣り方
魚種に応じたレンジを意識することによって的確に釣果へと繋がっていく。
バイブレーションの基本的なアクションはボトムを取り底物、上物で狙いたい魚種に応じたレンジまで巻き上げる。例えば、マダイであれば”中層”まで、ヒラメであれば”ボトム”を意識する。
この時に重要なことはテンションフォール。バイブレーションを使用する有効性はフォールで魚に対して”見せて食わせる間”を演出できる点にある。フォールスピードが速いルアーだとシャローエリアでは”巻き上げでしか食わせられない”、この点に筆者は釣果に対して大きな差が出ると考える。
実際、巻き上げでバイトすることもあるが、高確率でフォールに対するバイトを得る。巻き上げでは、水押しが魚の側線に対して”細かい波動として伝わり、そしてフォールで水押しが強くなる。この強弱でスイッチが入ると筆者は考える。またワームとは違うフラッシングで、シルエットを誤魔化せる点においてもフォールでのバイトを誘発することに繋がると考える。