瀬戸内海には727の島があり、それ故にシャローエリアが多く点在する。一般的にはバーチカルで狙う魚も5~15mといった水深で狙うことができる。今回は、そんな瀬戸内海の地形に対して有効な"バイブレーション"での釣り方について、レポートしていく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小橋一輝)
タックル
ロッドはシーバスロッド、もしくはボートシーバスロッド6ft5inch~8ft。硬さはML~Mを筆者は基準と考える。ロッドのft数は船の人数などによって取り回しの良いものを使用していただきたい。
硬さに関しては、マダイなどの口が硬い魚に対してフッキングを行うのでL以上の硬さが有効的。バイブレーション攻略に重点を置いたロッドの選択であるため、”硬さ=使用するルアーのg数”を意識するのではなく、狙う魚種に応じたフッキング効率で選択するを行う。
リール
筆者はDAIWA LT2500番~LT3000Cのハイギアリールを使用。ハイギアを使用する理由は、磯周りや瀬に向かってキャストするシュチュエーションが多いことから、根掛かりを回避するためである。また番手に関しては狙う魚種に応じてマダイ、ヒラメならLT2500番。青物の可能性がある場合はLT3000番と魚種に応じた選択を行っている。
バイブレーションで攻略する理由
筆者がバイブレーションで攻略する理由は”中間的な存在”だからである。例えば、シンキングペンシルなどフォールで食う間を与えることができるルアーもある。しかし、この系統のルアーは表層から中層のリトリーブでのアクションがメインになる。フォールアクションにも特化されている物が少ない。
またメタルジグやジグミノー(高)などのフォールスピードが速いルアーは誘い上げのアクションに重点を置いている。そのため、フォールスピードなどを考えても浅場だと適していない。
その点、バイブレーションは、リトリーブからフォールで適切な間を作り、ボートの引き抵抗に対しても安定したアクションでボトムまで誘い続けることができる。バイブレーション攻略において、広範をボトムから中層まで常に魅力的なアクションで誘い続けることが重要だと考える。
オススメバイブレーション
筆者が瀬戸内海のバイブレーション攻略においてオススメするバイブレーションは一つ。「FCL LABO 〆バイブ90」(27g)である。ウレタン素材で作られており、スイミングのタイトアクションはもちろん、独自の形状からテンションフォール時に左右にS字のようなアクションで誘う。またウレタン素材でできていることからフォールスピードも遅めであることが、瀬戸内海の浅場で利用するのに向いていると筆者は考える。
瀬戸内海ボートゲーム代表ルアー
最後に、瀬戸内海ボートゲームにおけるそのほかの代表ルアーを紹介しよう。
プラグ、メタル系
筆者が釣りをする岡山、香川海域ではキャスティングゲームを行うのはナブラ撃ちに限定しているケースが多く見受けられる。また、メインのベイトがイワシであることと、回遊青物がブリ、サワラがメインとなる。
これらの理由から、ルアーは100mm~大きくても150mmまでのトップウォータープラグやジグミノーやシンキングペンシルを使用するパターンが多い。
近年では瀬戸内海でも、メタルジグにブレードをつけてナブラ撃ちをするのが流行りとなっている。
タイラバ
他の地域と比べるとバーチカルの釣りが主流になっている。特に根付いている釣りはタイラバ。潮通しや地形変化がよく魚影にも恵まれているためである。老若男女問わず楽しまれている。これも、青物の魚影が他の地域と比べて少ないことからタイをメインに狙うアングラーが多い傾向にある。
ライトジギング
ヒラメ、キジハタなどの底物をターゲットにライトジギング(30~80gほど)で楽しめる。水中の中の瀬が多いことから底物の魚影が濃く、近年では流行りになっている釣りの一つである。瀬戸内海(岡山、香川)はテンヤなどのエサ釣りが主流ではあるが、ジグでの釣果を耳にするようになったので、これも時代の流れだと感じる。