事故防止の注意喚起のための「標語」。交通事故防止のためのものが有名ですが、今回のテーマは「釣具盗難防止」。さらに、標語ではなく俳句でのお届けに筆者が挑戦です。繰り返し読めば頭にすりこまれて盗難防止につながるかも?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣具盗難事件が多発
釣具の盗難。これはもはや他人事ではない。コロナで火が付いた昨今の釣りブーム、年々進化するタックル、ネットで高価取引されるプレミアルアー……。狙われるのもわかります。
「他人から盗んだ道具で魚など釣りたくない!」そう思うのが普通ですが、盗む人にそのような感情などないのです。悔しいですが、釣り人側が気をつけるしかないと思います。
そこで、釣り場での盗難防止に少しでも役立つように、『標語』ではなく、『川柳』を筆者オリジナルで考えました。ほんの少し意識を変えるだけで、愛用の道具を守れると筆者は思います。同じアングラーとして、注意喚起の意味でもぜひ考えていただきたいと思います。
釣具には思い出も
まずは一つ目の俳句は釣具につまった思い出に言及したものから。
『なくせない 道具も金も 思い出も』
レジャーシーズンになると毎年のように、釣具の窃盗の話を聞きます。悲しいことです。筆者は幸いにも被害にはあっていませんが、タックル一式持って行かれた、なんて話をよく聞きます。
釣具にはお金もかかっていますが、それよりも一緒に過ごした思い出や思い入れもあるはずです。無くしたくないなら、盗難対策もしっかりやりましょう!思い出は、戻って来ませんよ。
油断は大敵
二つ目の俳句は盗難事故の原因第一位「油断」について詠ったもの。
『すぐ戻る 置いてけぼりは 事故のもと』
筆者は釣具の盗難の1番の原因は、油断や気の緩みだと思っています。ふだん車の施錠は必ずするのに、はやる気持ちもを抑えきれず、その日だけはしなかった。そして釣具をごっそり持って行かれてしまった……など、もちろん1番悪いのは泥棒ですが、付け入るスキが釣り人側になかったとも言い切れません。トイレに行くからと、道具を置きっぱなしにするのも危険です。
ほんの少し気を配るだけで、未然に防げる盗難トラブルはあるはずです。すぐ戻るつもりでも、シーバスが入れ食いでも、漏れそうでも、道具の置きっぱなしはやめて、車の施錠はしっかりしましょう!
忘れ物は贈り物?
三つ目の俳句は忘れ物について詠ったもの。
『忘れ物 他人が見れば 贈り物』
筆者はシーバスフィッシングで、サブロッドとして4ピースロッドを使うことがあります。小場所での釣りには重宝するし、何より携帯に便利ですが、継ぎ数が多いため、けっこう釣り場に先端部分などを忘れてしまうこともありました。思い出してすぐに戻っても、もうありませんでした。
貴重なルアーを置き忘れた時も同じです。短時間でも戻ると、そこにルアーはありませんでした。さらに、ランディングネットを側において釣りをしていると、「このネットはあなたの物ですか?」と声を掛けられることも多いです。私の物でなかったらどうするつもりなのか?そもそもそんなにネットから離れていないのに、謎です。
このように、釣り場に落とし物をすると高確率で無くなります。すぐに取りに戻っても、そこには何もありません。直接的な盗難ではありませんが、他人への贈り物はほどほどにしましょう!