エリアトラウト(管理釣り場)フィッシングは、釣果数で競うトーナメントがあるくらい「数釣り」を楽しむ釣りでもある。そこで、今回は100匹の大台をクリアするための時間帯ごとのポイントと心構えを紹介してみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)
エリアフィッシングで数釣り
自然状態とは似て非なる環境の管理釣り場というフィールドであるが、どのような状況であれ確実に魚が居る状況下での数釣りはいい腕試しとなり、そのテクニックはトーナメントでも通じる。しかもエリアフィッシングのみならずアジング、メバリングなどにも応用できる技も多数ある。
まずはフィールドをしっかり理解することが大切であるが、筆者が達成した100匹超えの状況判断のプロセスとともにまとめてみたい。
朝イチ攻略
まず朝イチのパターンとして、活性の高い魚を釣っていくということである。低水温期では厳しいが、春から初夏にかけては比較的水温も安定しており活性の高い個体が多い。そのような個体をスプーンやプラグで様子を見ながらルアーローテーションしていき釣っていく。
この朝一番で最も大切なことが、その日のレンジと巻く速度を見つけるということである。またこのタイミングでマジックジャークなどリアクションの釣りで数の伸ばすという作戦もいい。
朝の放流タイミング攻略
朝の放流が始まったら、放流直後のスレていない個体を狙う。定番放流カラーであるオレ金や赤金などは必携である。
放流が落ち着いたタイミングでプラグに切りかえスプーンで取れなかった個体を釣って行こう。この時、スプーンのローテーションの順番を考えておくことも重要であり、オレ金→レモン→ピンクといった具合で準備しておこう。
私がよく訪れるエリアではお昼過ぎにも放流があり一時的に活性の高い状態が続くが、多くのエリアでは朝昼一回程度がほとんどであり、チャンスタイムを逃さぬよう効率よいルアーローテーションと状況判断をしよう。
日中の攻略
日中の時間帯はどうしても釣りにくい時間帯となる。誰しものロッドが曲がることなく時間だけが過ぎていくこともある。このタイミングでは魚の目線を確認してみよう。クリアウォーターの場合、ニジマスの体が上を向いているか、平行、下向きかを確認してみよう。
上を向いている場合は目線より上の表層~中層付近の釣り、平行の場合はレンジを合わせた釣りといった具合にルアーを通す位置をある程度見極めることができる。
プラグの活用を
日中の場合、スプーンに反応が薄くなることも多いので、クランクベイトやシャッドなどの波動の強いプラグを活用するといい場合が多い。まず泳層を3つに分けて表層、中層、ボトムでどこが一番追ってくるかを確認して、後はカラーを合わせてバイトを取って行く方法をとることが多い。
筆者の場合、泳層をチェックしてから寄せる力の強い派手なピンクやグリーンからはじめて地味なペレット系の色に落としていく方法でパターンを見つけることが多い。
夕方帯以降の攻略
朝から日中の状況を鑑みてルアーのセレクトをしよう。基本的には活性の上がる時間帯なので放流時ほどではないが釣りやすい時間帯である。
筆者の場合、この時間帯はクランクベイトもしくはミノーのマジックジャークを通すことが多い。ラストスパートに効率よく釣れるように手返しを優先してルアーをセレクトしよう。同じクランクベイトを使う場合であっても夕方のローライトの場合、目立つ派手なカラーが効くことが多く、筆者の場合ピンク系のクランクベイトやグロー系のルアーを使うことが多い。
釣り場によっては終了にエサのペレットを与えているところもあり、そのような釣り場では茶色やグレーのペレット系カラーが有効なこともある。