韓国で、カキを食べていた女性が「真珠」を発見したとして話題になっています。実際、食用の二枚貝から真珠のようなものが見つかる例はしばしばあります。
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韓国で「カキの真珠」が見つかる
韓国慶尚南道の昌原市で、カキを蒸して食べていた人が「真珠」を発見したというニュースが報道され、世界的な話題になっているようです。
韓国のニュースによると、当市に住む女性が魚市場から買ってきたカキを蒸しガキにして食べていたところ、直径1.3cmほどの「真珠」を発見したそうです。
真珠は白と紫が混ざりあい、とても神秘的な色合いだったといいます。女性は「幸運の兆しだ」と喜んだそうです。
なぜカキから真珠が?
二枚貝の多くは、体内(外套膜内)に入り込んだ異物を自らの殻の成分でコーティングし、体組織を傷つけないように保護する、という能力を持っています。
そして二枚貝の中には、殻の内側に「真珠層」と呼ばれる炭酸カルシウムからなる真珠光沢を帯びた層を持つものがいます。そのような貝が「殻の成分で異物をコーティング」すると、美しく輝く物質ができます。これが市場価値のある「真珠」です。
真珠を生産するために利用されるアコヤガイやクロチョウガイといった二枚貝はいずれも真珠層を持っています。しかし、真珠層を持たない貝でも「真珠のようなもの」を生成することは可能です。「カキ真珠」はそのようなものの一つ。今回見つかったという「カキ真珠」の色合いが白と紫なのは、まさにカキの殻の色合いであり、その成分でできているということがわかります。