新月回りということで常夜灯下に期待が持てる。しかし結論を言うとこの日はアジがダメで、早々に切り上げチェンジしたメバルも難しかった。ダメな日もあるものだというレポートをしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
アジが抜けた?
1月4日、新月回りの大潮、常夜灯下という条件で大阪湾へ釣行。水温は12℃くらい。暗くなるまではマヅメのアジを狙う。しかし、この日は反応なし。サバがちょこっと釣れただけ。
新月回りで水温12℃の大潮というアジングにはまあまあの条件が揃っているが、やはり海水温だろうか?14℃のときに見つけた群れが、1ヶ月経って釣りにくくなっている。群れていた豆が抜けてしまい、居着きがたまに反応する程度に。
この記事を書くついでに、サバの適水温というものを調べてみた。どうやら12℃~29℃らしい。すげえな。寒海性だと言う。ということは、ずーっとサバが釣れている今年の大阪湾のショアは冷たい海なのだろうか?私の体感ではそんなことはないが。
ちなみにアジの適水温は15℃~24℃くらいまでと幅広さでサバに劣る。そのため特に今のような寒い海でもやはりサバが優勢になりがちになるのだろう。
この話を釣り仲間にすると、「じゃあサバゲームでもいいじゃないか」と言われたのだが、サバとアジでは何かが決定的に違う。やはりアタリの「コン」という明確さと、再現性だろうか。引き味もアジの方が引き込む感じがして面白いのだ。
メバルを見に行くも貧打
アジはちょこっとで切り上げて、メバルを見に行くことにした。場所を移動する。垂直護岸の真っ暗ポイントでメバルを狙う。オープンに投げるとサバになることを確認する。こうなるとメバルは波止際の相当タイトにつく。
風も見てきたので、ほぼ無風で釣りやすい環境ではある。しかし肝心の魚がなかなか姿を見せてくれない。大潮の日はこれがある。潮止まりで露骨に食わなくなり、そして下げだすにつれて海底が見えてくるとメバルが反応しなくなる。そんな中、まずはカサゴでスタートした。
コースはキワタイト、レンジはド表層しかないと絞り込めているのに、メバルがまったく反応してくれない。巻きの釣りを捨て、0.4gのヘッドで、表層に止める。焦れるが、ただただ止める。なんとか表層のレンジキープで1尾出た。しかし、型はまったくよくない。
大潮の日はド下げに注意
しばらく釣っていたが、この日は精神に響く釣りだった。とにかくアタリが少ない。そして夜にかけて猛烈に冷え込んできて、ただ水面にリグを止めるという辛気臭い作業がいよいよ苦行に思えてくる。やっとマシなのを掛けたと思ったらジャンボカサゴ。
仕方ない。今日はカサゴゲームで割り切ろうかと、底を取ってリトリーブするが、そうするとどういうわけかカサゴも食わない。何もかも魚の気分と私の釣り方が一致しない。先日釣り場で拾って冷凍保存している生エサでも持ってくればよかったと思いながら、アタリのない冷たい時間に耐えられずサオをたたんだ。