伊藤さとしのプライムフィッシング【野釣りグルテンを使おう：第3回】

「記者さんは『野釣りグルテン』（ノーマルバージョン）をよく使うと言ってたよね。ところでどのように作っているの？」

「分包（スティック）に表記された水分量で作ってるってことだよね？」

「それだけ？」

「ペトコンタッチは使わないの？」

「だったら、何かの機会に試してみたらいいよ」

「多くはそうなんだけど、こと『野釣りグルテン』に関しては、それができてしまうし、釣れるエサにもなるんだよ」

「分包（スティック）に記載された軟らかめのラインで作ったら、そのまましばらく放置。普通ならこれで終わりなんだけど、ペトコンの場合はそこから手水と押し練りをさらに加える。何なら振り込める極限まで軟らかくしてもOKだよ」

「早いアタリを狙いたい時や、逆にモゾモゾしているだけで落とさない時なんかに試してみるといいよ」

「そういうこと。だからボウルのエサをいっぺんにペトコンにはせず、まずは小分けして試してみるといいだろうね。それでペトコンがよかったら、次のボウルからは全部をそのように作ればいいのだから」

「ジャガイモのマッシュ成分が主体のグルテン（多くはこの系統）ならそれもあるんだけど、『野釣りグルテン』の場合はサツマイモなんだよね。つまり『いもグルテン』と似たような系統だってこと。だから比重もあって練るとネバリが出るから、それでエサ持ちの不安をカバーできるんだよね」

「まさしくそのとおりだよ。両ダンゴだってネバボソタッチが食わないときや、速攻のアタリをとる時にはペトコンにしたりするでしょ。あれと同じことが『野釣りグルテン』なら可能なんだよ。しかも底釣り限定ではなくてね」

「たとえばチャカグルで好時合いの時は、ある程度グルテンに比重があったほうがナジませやすくなるし、ペトコンタッチなら早いアタリを食わせやすいからね」

「集魚材が異なるだけで主成分（サツマイモマッシュ）はほぼ同じだから、『野釣りグルテンダントツ』だってペトコンにできるよ。『野釣りグルテン』（ノーマル）に比べて、こっちのほうが比重があってエサ持ちがいいかもしれないね」