岐阜県海津市にある朝日池へ、今回は筆者が主宰する釣りクラブのメンバーのりいさんが生まれて初めてのヘラブナ釣りに挑戦した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
ヘラブナ釣りにチャレンジ
朝日池はヘラブナ釣りが楽しめる管理池で、平日にもかかわらずたくさんの人でにぎわっていた。実は筆者もりいさんもヘラブナ釣りは全くの初心者。道具も持っておらず、釣りの基本もいまひとつ分からない。
そこで朝日池のオーナーでマルキユーのインストラクターでもある長村康義さんに協力を仰ぎ、ヘラブナ釣りのイロハを教えていただいた。
釣り座を構え準備
午前7時、水深の浅いポイントの桟橋に釣り座を構える。自分の釣り座を作ってから釣りをするヘラブナのスタイルは初めてで、りいさんはなんだかワクワクしている。
初心者のレクチャーのためにサオは取り回しやすい9尺、底釣りの仕掛けで挑戦する。仕掛けの作り方やエサの配合、混ぜ方に至るまで手取り足取り教えてもらいながらひとつずつ準備をしていく。
仕掛けの準備が終わると、次は非常に大切な底取り。ヘラブナ釣りの底取りは、エサを底ギリギリの水深に合わせるための作業。この底取りがきっちり合わなければいけない。さすがに初心者には難しい部分もあり、長村さんに手伝ってもらって完了した。
いよいよ実釣開始
ここからようやくヘラブナの釣り開始。エサを付けて振り込むとウキがエサの重さで立ち、ゆっくり沈んでいく。水中でエサがバラけるにつれ、ウキが水面から出ている節の数が2つ目、3つ目、4つ目と順に顔を出す。
エサがハリから落ちたところで仕掛けを回収し、エサを付け直して振り込む。エサを定期的に打ち込んでヘラブナを自分の仕掛けの周囲に寄せて釣るイメージだ。
アワセ決まり本命ゲット
今度は食いアタリを待ってみる。ある程度エサがバラけたと判断したところで「ウキがカチッと入ったらアワせてみて」と長村さんのアドバイス。すると、ウキがモゾモゾと動いた後に鋭く水面に入る本アタリが出た。
これまでとは違うウキの反応にりいさんが反応して軽くアワセを入れると、サオが美しい弧を描いてヒット。「釣れた~!」と生まれて初めてのヘラブナ釣りに大興奮のりいさん。長村さんも釣りをするのを忘れて声援を送ってくれる。
右へ左へと抵抗を見せるヘラブナを、なんとか引き寄せてタモ入れ成功。初めて手にした体高のあるヘラブナはうっとりするほど美しい。