鳥取県境港市中海にある幅30m、水深3mほどの水路の近くでトップチニングゲームを楽しんだ。46cmを頭に2匹の本命を仕留めた釣行をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)
トップウォーターでチヌを狙う
夏の釣り物で最近注目を集めているのが、チヌをルアーで狙うチニングである。夏は、春の産卵で消耗したチヌが体力を回復させるため、浅瀬でエサを荒食いする。
この時期はワームに限らずハードルアーにもよく反応するハイシーズンである。今回は、水面付近で動くポッパーを使用しての豪快なトップウォーターチニングゲームを紹介する。
タックルは上図の通り。今回はシーバスロッドを使ったが、軽いルアーを使用する時や幅の狭い川や水路で釣りをする場合は、短いバスロッドが扱いやすい。ルアーは8gのポッパー。
ポッパーでアピール
ポッパーは、口部分がお椀型にへこんで水に浮くように設計されたトップウォータールアーだ。へこんだ口の部分で水を弾いて、シャワーのように前方に弾き飛ばすことができる。また、空気を含ませて「ポコッ」という音を出せる。
この音は魚が水面付近のベイトをのみ込む音に似ている。つまり、ターゲットに水面付近に小魚がいて、それをほかの魚が食べていると思わせるアクションをする。
ポッパーでチヌを狙うに適した場所は浅場だ。チヌは夏になると浅場の底付近で活動するので、水深5m未満の河口や水路、砂浜がお勧めだ。近場でこのような場所を探してみよう。
境港でトップチニング
6月26日、中潮。朝方、鳥取県境港市中海にある幅30m、水深3mほどの水路に出かけた。水路に架かる橋の上から覗き込むと、数尾のチヌの姿が見えた。チヌは警戒心が強い魚なので、見えている個体は釣るのが難しい。
橋の下はいいポイントに見えるがプレッシャーが高いのでここはスルー。チヌがこの水路にいることが分かれば十分だ。橋から離れて釣りをする。河口や水路の場合は、チヌが岸ギワにいる場合が多い。
上図のように対岸、斜め、自分側とキャストし、アタリがなければ前進する。こうすることで警戒心を極力与えないことが肝要だ。