ルアーロッドの破損は注意していてもよくある。今回は残念ながらロッドが折れてしまって、「メーカーの保証書がない場合」の修理について紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
破損内容によって異なる修理対応
ひとくちにロッドの破損といっても様々。一番よくあるのが、ティップ部分(サオ先)の破損だろう。その他、ガイドリングの破損(変形なども含む)。また破損してしまったロッドのタイプというものもある。フルソリッドロッドの破損は、修理するのが難しいだろう。
比較的軽症といえるのは、ティップ部分や、ガイドリングの破損、またはそれ以外の部分のロッドの折れだ。これは保証書なしでも、メーカーの対応である程度までは何とかなる。
筆者の直近の経験から言うと、#1の継ぎ目部分の上で、なぜか折れてしまった。本当に原因不明だが、まあ折れたものは仕方ない。そして今回は残念ながら保証書を紛失してしまっていたので、懇意にしている釣具店屋さんからメーカーに修理に出してもらった。
保証書なしの場合
折れてしまったロッドは、保証書なしでも、メーカーにそのサオのパーツの在庫があれば修理してもらうことができる。たとえば#1のどこかで折れてしまったら、基本的にその部分は新品交換の対応を受けられる。ガイドリングなどは釣具店で取り付けてもらえることもあるので、相談してみるといいだろう。
難しいのは、発売からある程度以上年月が経ってしまっている古いロッドだ。メーカー在庫で新品交換には期待できない。また一般的に高価なロッドはあまりメーカーでパーツ在庫を持たないもののようで、折ってしまったらそこまで。基本的に諦めるしかないらしい。
プロが修理してくれることも?
どうしても諦めきれない、折れてしまった愛着あるロッド。これはロッド修理の専門店に相談すれば、修理してくれることもあるようだ。今はネットで遠方からでも取引することができるので、問い合わせてみるといいだろう。
ちなみに、おそらく多くの人がWEB検索するだろう「折れたロッドDIY修理」について。つまり自分の手で修理する方法だが、いろいろな情報があって、不可能ではない、という答えが出てくる。
その部位に合った径のインローにUVレジン液を塗布し、UVライトで硬化させる。その上をスレッド巻きして、さらにUVレジン液を塗布し、UVライトで硬化させて固定。……と簡単に手順を説明すると、そういうことらしい。
ただし、業者に頼む場合も、非常に器用にDIYしても、ロッドは「実用可能なレベルに達する程度」のものらしく、折れた部位の近くで再び折れる可能性もあるようだ。