春が近づくとベイトフィッシュが入り、デイシーバスも開幕する衣浦港。春は一年で最もランカーが釣れる季節だ。今回はそんな春シーバスの攻略の基本を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
衣浦港の春のボートシーバス
愛知県の碧南市や半田市に隣接する小さな港である「衣浦港」。お隣の名古屋港での釣りは有名だが、衣浦港での釣りはマイナーとされている。
しかし、ポイントとタイミングさえマッチすれば、シーバス爆釣なんてこともザラというポテンシャルを秘めている湾なのだ。
衣浦港でシーバスが釣れるシーズンとしては、主に「春」と「秋」である。春はランカー狙い、秋は数釣りという釣果イメージである。つまり春シーズン(3月~6月)まではランカーが狙いやすい。そして、3月後半に第一軍として沖から入ってくるシーバスが、年間を通じて最もランカーが多いのだ。
衣浦港の春シーバスの特徴
秋は水面下50cmほどで釣れることが多いのに対し、春のレンジは水面下2~15m(ボトム)までと、基本的にレンジが低いように感じる。
メインとなるベイトフィッシュはカタクチイワシ(5~10cmほど)、サッパ(8~12cmほど)で、カタクチイワシの量の方が多く、サッパは温排水が出るポイントなどの変化が大きい場所に集まる傾向がある。
ポイント選び
ポイント選びとしては、基本的に下げ潮の潮あたりがいい面や、ストラクチャーなどによって反転流が形成されているようなポイントが釣れやすい。シーバスの群れは活性が高いほど、潮上に向かっていくので、常に潮がどのように動いているのかを頭の中でイメージすることが大切である。
また、反転流では数釣りは望めないものの、積極的にベイトフィッシュを追い回さない大型のシーバスが隠れていることが多い。
ルアーの使い分け
春のボートシーバスにおいて私がメインとして使っているルアーは「ミノー」、「鉄板バイブ」、「メタルジグ」となる。まずはその使い分けについて紹介したい。
ミノー
サーチベイトとして最初に使うのがミノー。ロングリップのものを使用する。まずミノーを使うのは、シーバスのレンジを上げる目的と、表層付近(水深2mくらい)のレンジからサーチした方が後々スレづらいという意味がある。
鉄板バイブ
鉄板バイブは基本的にボトムに着底させてからリトリーブを開始するため、全レンジをサーチできる。シーバスの低活性時やミノーを通して水面のシーバスがスレてしまったと感じた場合に使用する。
メタルジグ
基本的には縦ストラクチャーのみの使用です。縦ストに対してボートデッキで釣りをしている人はミノーを投げてレンジや活性を高め、後ろで釣りしている人がメタルジグを使って縦にアプローチすることでバイトを拾える。
使用タックル
スピニングタックル、ベイトタックルともに、6~6ft5inchほどのロッドを使う。超近距離タイプでは5ftで構わないが、ロングキャスト~ミドルキャストができるように、6ft前後が使い回しやすい。リールはスピニングの場合は2500~3000番がベスト。
ラインはストラクチャー攻略をする場面が多々あるので、PE1.5号のリーダー20lbなら安心だ。