磯や堤防でのウキフカセ釣りの2大ターゲットといえば、メジナ(グレ)とクロダイ(チヌ)。それぞれの魚種の習性に合わせて、使うまきエサも違うって知ってましたか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
グレとチヌのまきエサ
フカセ釣りの2大ターゲットといえばメジナ(グレ)とクロダイ(チヌ)ではないでしょうか。現在はコロナウイルスの影響で開催が少なくなっていますが、両者ともに全国各地で大会も開催されるほど人気がある釣りターゲットです。
このメジナとクロダイ、どちらも基本的な仕掛けのレイアウトは同じですが、使うまきエサは性質が大きく異なります。メジナとクロダイはそれぞれ異なる習性があるので、まきエサもそれぞれの習性に合わせて作ることが重要です。
まきエサ自体の違い
まずはまきエサそのものの違いを確認しましょう。
クロダイ狙いのまきエサ
クロダイ狙いのまきエサの特徴は、メジナ狙いのまきエサよりも比重があることがポイントです。また、強い濁りを発生させる米ぬかやオカラが主材料となっていることが多くなっています。また、クロダイ用の配合エサには押しムギやコーンといった穀物がたくさん配合されていることも特徴的です。メジナ狙いのまきエサとは異なり、まとまりがいいので着水後も塊の状態を保ったまま底まで沈んでいきます。
メジナ狙いのまきエサ
メジナ狙いのまきエサの特徴は、クロダイのまきエサよりも比重が小さく拡散性があることです。着水後はすぐに拡散してゆっくりと沈んでいきます。クロダイの配合エサと比較すると、アミエビなどの集魚力が高い材料が多く配合されているほか、主材料には軽くて粘りが出るパン粉が多く使用されていることも特徴です。
まきエサの目的の違い
普段、メジナは底付近の岩礁や根の周辺に隠れて生活していますが、クロダイと異なりまきエサを食べるときは浅いタナまで浮いてくる習性があります。メジナ狙いでは「まきエサで魚を浮かせて釣る」ことがキホンなので、メジナを浮かしやすい比重が軽くて拡散するまきエサが効果的です。
一方のクロダイはメジナと異なりまきエサに反応して浮くことは少なく、海底に落ちている押しムギやオキアミを拾うようにしてまきエサを食べます。そのため、フカセ釣りでクロダイを狙うときは「まきエサを溜めて釣る」ことがキホンです。