チョイ投げ竿で大物を釣ってみたいという方に朗報。春はエサで簡単にシーバス(スズキ)が釣れます。紹介しましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
春のバチ抜けとは
ゴカイやイソメといった水性生物は、冬場から春にかけて、大潮の日の夜に運河などの底の泥から出てきて、一斉に産卵のため水面を漂います。これを「バチ抜け」と呼びます。
冬場に産卵して体力の落ちたシーバス(スズキ)にとって、これらバチ抜けの生物は、またとない格好のエサなのです。
ルアーの場合は表層を引く
このバチ抜けシーズンには、主にルアーマンが、水性生物を模したルアーを水面で引いてシーバスを狙います。ルアーをエサと勘違いしたシーバスが「バシャッ」と、まるでフライフィッシングのようにライズ(跳ねること)します。
これを釣る光景は、勝鬨(かちどき)橋付近の隅田川の風物詩になっています。バチ抜けは12月から6月にかけて続きます。
チョイ投げで攻略可能
このように、シーバス釣りというとルアー専門のように思えますが、実は市販のチョイ投げ竿でも十分狙うことができます。ファミリー用に買ったタックルで、本当にシーバスより少し小さな「フッコ」(50cmクラス)がキャッチできるのです。
簡単に釣れるには理由があります。シーバスは産卵後に空腹になっている上、冬から春先にかけては、イワシやハゼなどエサの小魚が少ないので、青イソメエサが特効薬になるのです。
さらに、夏場にイソメをエサにすると、ハゼなどの小魚についばまれてなくなってしまうのですが、水温の低いシーズンは、エサ持ちが良く、ハリにたくさん房がけにすることで、匂いでシーバスを誘うことができるのです。西日本では、エビ撒きという、エビを使ったエサ釣りもありますが、東京湾奥ではイソメエサがベストでしょう。
フッコサイズが中心
このような、チョイ投げ竿のターゲットは、主にフッコクラス。東京湾岸には網の目のように運河があり、フッコが居着いています。運が良ければスズキクラス(80cmクラス)も夢ではありません。
また、シーバス釣りというと電気ウキを使った夜釣りのイメージがありますが、実は昼間でもコツをつかめば初心者も高確率でキャッチできるのです。
<菊池英則/TSURINEWSライター>