2月末、三重県南伊勢町のFC南志摩で春先の乗っ込みクロダイを狙った。自己流同調落とし込み釣法で挑戦し、52cmの年無しを頭に数釣りができたのでリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター北村光一)
FC南志摩でクロダイカカリ釣り
日時は2021年2月20日、午前6時から午後5時まで、場所は三重県大チヌ穴場としてのホームグランド木谷。当日の天候は晴れのち曇りで小潮、海況は水温が低い上、水面下には魚の姿が見えない。
無料仮眠所、午前5時30分に起床していつものように船長室でコーヒーブレイク。船長から木谷の釣状況を聞く。型は今一つだが本命のクロダイが釣れている。本日は11号カセを予約する。午前6時過ぎに出船する。この日のタックルは、竿が競技1.4m、リールは両軸リールチヌジャッカーHGに道糸ハリス通しの2号、針はチヌ針3号、針のチモトにBのガン玉をセットした。
乗っ込みクロダイを狙う
朝マヅメに挑戦する。まずは、市販ダンゴを桶に入れてゴルフボールサイズのダンゴを投入する。ダンゴの中にはアミエビ、激荒をアンコにして投入する。
さしエサはダンゴに包まずダンゴのはさみうちにして、オキアミ、コーン、サナギ、ねりエサのローテーションをする。乗っ込みクロダイは神経質と考え、大きめのダンゴは投入しないように心がけた。
水深は十数mあり、さしエサだけで落とし込むと着底までに時間がかかるため、チヌ針のチモトにBのガン玉をつけて釣る。第1投、さしエサのオキアミをつけて落とし込む。跡形もなくさしエサがない。エサ取りはいるみたいだ。
第2投、さしエサをコーンにして落とし込む。回収するとコーンの皮だけが上がってくる。カワハギがいるかもしれない。第3投、サナギを落とし込む。サナギは無傷で上がってくる。
年無しクロダイ手中
第4投、ねりエサ(マダイイエロー)を落とし込む。着底する手前に竿を押さえ込む。すかさず大アワセする。竿が肩の高さでとまるや否や、カセの背後に向かって竿先が引き込まれる。
何回か強い引きをかわしながら何とかタモに納める。顔面に笑顔が溢れる。しかしそれも束の間、すかさず追加のダンゴを放り込む。この後、携帯で船長に連絡するが、あまりにも早いゲットで船長は半信半疑、すぐに確認すると桟橋から渡船でやってきた。
船長は「50cmはある」と言って魚拓をとるため大チヌを持ち帰る。この後は何回か同調落としみ釣法を繰り返し、サイズダウンした30cmサイズのチヌ、同サイズのグレを数匹ゲットした。やがて昼近くに弁当船が来た。
船長から聞いた大チヌのサイズは52cmあった。納竿後に写真を撮らせてほしいと言って戻って行った。午後の後半に期待して、数個のダンゴを投入し昼食にした。
ダンゴ釣りで連打
気温が上がったため、水中には小アジの大群がいる。これでは、同調落とし込み釣法はさしエサが着底するまでにエサが取られてしまう。やむなく、いつものダンゴ釣りに変更する。
ダンゴの中にアンコ(アミエビ、激荒を混合)を入れて投入する。ダンゴが着底後、アタリがある。ダンゴからさしエサが出た瞬間、穂先がゆっくり押さえ込まれる。すかさず大アワセする。水面に姿を見せたのは午前中釣れたものと同サイズのチヌで、この後も同魚を連打した。
潮が止まるとアタリがない時間が午後4時過ぎまで続いた。やがてゆっくりと潮が動き出す。釣れてくるのはサイズが25cm前後のグレばかり。中に交じった30cmサイズのグレをキープして、午後4時半に納竿した。
木谷は、3月になると本格的な春の乗っ込み期に入る。時間と暇を見つけて再度、釣行して大チヌをゲットしたい。
<北村光一/TSURINEWSライター>