冬に産卵を終えたスズキはある程度体力が回復すると、またエサを求めて接岸します。今回は産卵後に回復した大型シーバスを狙い、福岡県の北部へ釣行してきました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
春前のシーバスパターン
全国的に見るとシーバスの大イベントのひとつバチ抜けの季節。私の地元福岡、北九州エリアでは春の定番である大規模なバチ抜けはあまり見かけません。小規模なものはありますが、昔やっていた愛知エリアで見たようなバチの群れを見たことはありません。
有名どころは関門のコノシロパターンのような、大型ベイトのパターン。ベイトフィッシュに付いた魚を狙います。
タックルは少し強めで
産卵後のタイミングでは大型が出る確率も高く、シーズン的に風が吹いていることの方が多いため、一般的なシーバスタックルよりも強めがオススメです。秋口の安定した時期とは異なり風が強く軽量ルアーでは釣りにならないことも多く、大型ベイトのパターンでは大きく重めのルアーを使うことも考慮すると、MからMHクラスのサオが様々なシチュエーションに対応できます。
参考までに自身の使用タックルを記載します。
ロッド:モアザン ブランジーノ78MMH(ルアーMAX45g)
リール:セルテート4000CXH
ライン:PE1.2号
リーダー:フロロ5号
産卵後を意識した釣り
2月20日(土)、潮回りは小潮、満潮は14:30ごろです。下げ潮の夕マヅメからスタートです。完全に日が沈み暗くなってから30分ほどしたタイミングで、ベイトフィッシュが水面でざわつき始めました。表層を意識してシンキングペンシルを巻いていると小さなアタリ。かわいいサイズがヒットしました。
その後も小さなアタリに悩まされ続けます。セイゴは掛かるもなかなかサイズアップしません。産卵後の体力を回復しにきている大型を意識し、よりスローにゆっくりと、じっくりとルアーを見せます。すると、微かながらじゃれつくようなアタリ。アワせたいのを堪え、ゴンっときたタイミングでフッキング。
あまり苦労せず上がってきたのは79cm。少し速く巻くとセイゴの猛攻にあうため、表層を巻けるギリギリのスピードでシンキングペンシルを流してのヒットでした。アフターの回復している綺麗な魚体でしたが、あまりパワフルなファイトではなくまだ本調子という感じではなさそう。スローな展開で出会えた1匹でした。
飛距離×表層が攻略の鍵
翌日も同じタイミングで釣行。2月21日(日)、潮回りは長潮、満潮は15:30ごろです。この日も日が完全に暮れて暗くなったタイミングで表層がざわつきはじめます。しかしこの日はあんなにアタったセイゴのバイトもなく、アタらない時間が続きます。
昨日好反応だったシンキングペンシルにはなにも反応がないため、より表層をスローに引けるリップ付きの物にチェンジ、サオを立ててゆっくり表層を流していくと沖合で小さなアタリ。無理なファイトはせずゆっくりと上げてきたのは76cm。飛距離が出て、よりスローに引ける”リップ付き”が貴重な1匹を引き出してくれました。