多くの人が「釣った魚で鍋をする」ことにあこがれを持っているのではないでしょうか?今回はそんな思いを叶える絶品釣魚鍋「グレしゃぶ」レシピを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・妹尾隆)
グレを釣るのが第一関門
今回は磯釣り師の定番グレのしゃぶしゃぶ「グレしゃぶ」について書かせて頂きます。グレ釣りをする人でこの「グレしゃぶ」が嫌いな人はいないのではないかと思うほど大人気の鍋料理です。オヤジでも簡単に作れる鍋料理で、グレと野菜を適当に切って鍋に放り込むだけで、おいしい上に体もポカポカ温まる鍋になるのが人気の秘訣なのではないでしょうか?
そんなわけで料理は簡単ですが、難しいのはメインとなるグレを釣ることです。家を出る前、家族に「今晩グレしゃぶするからな!」とか豪語しない方が身のためというか、ボウズだとヘルシーな野菜だけの水炊きになりかねません。
いくら「潮が悪い」、「場所が悪い」と言い訳しても、帰ってくる言葉は「あんたが一番悪い」でした。正解です。
釣り場での処理
運よくグレが釣れたなら、グレを締めます。ナイフでもアイスピックのような物でもOKですが、グレが苦しまないように一発で締めてあげて下さい。
締める
やり方は、こめかみ(目の上に指で押すと少し軟らかい凹む場所)を探し、そこを一突きします。決まれば口を開け背びれがピンッと立ち、体を反り返らせピクピクと痙攣します。そうなれば成功です。通常は下を向いている目玉が絞めた瞬間真ん中にきますので、これでも絞まったことを確認できると思います。
血抜き
次はエラ膜から逆さにしたナイフを背骨に当てるように一突きし、動脈を切ります。力はいりません。その瞬間、エラから血が流れ出てきます。
この後はみなさんそのまま海水に漬け込んでいますが、魚の血液はすぐに凝固し動脈が詰まって血が出にくくなります。なので、エラの中に指を入れて広げながら15~20秒ほどフリフリしてやります。すると血が抜けてエラもキレイなピンク色になります。
できればこの後海水氷に20分ほど漬けて冷やし込むます。こうすると、魚を芯から冷やし鮮度を保て、おいしく頂けます。
クーラーに入れる
その後、クーラーボックスに魚を入れ、氷が直接魚に当たらないように新聞紙などを挟み上から氷を被せます。氷は多すぎると逆に身焼けをおこし鮮度が落ちてしまいますので、25L程度のクーラーボックスならコンビニで売っている氷(バラでもブロックでもOK)1袋で大丈夫です。
ここまでキッチリと下処理ができたらお刺身で食べたくなりますが、今回はグレしゃぶです。大きさ的に35cm前後が適しています。あまり大きいサイズは皮が硬くて食べにくいかと思いますので、迷わずお刺し身にしましょう(私の好みで申し訳ありません)。