宮崎県延岡市に秋を告げる風物詩となっている「鮎やな漁」が10月から始まっている。今年は例年になく好調で、昨年に比べ2倍以上の鮎が獲れているとのこと。
(アイキャッチ画像提供:延岡観光協会)
『鮎やな漁』とは
鮎やな漁は、産卵のために川を下る鮎の習性を利用したもので、川を「たてす」と呼ばれる柵でせき止め、竹で組んだ落て簀(おてす)に誘いこむ伝統漁法だ。
延岡水郷鮎やなは延岡市内を流れる大瀬川に架設され、その全長は100m以上と国内最大級。300年以上続く伝統行事で、延岡に秋を告げる風物詩となっている。
架設期間は毎年10月下旬ごろから12月第1日曜日まで(台風などの天候状況で架設期間はかわる)。今年は10月29日に完成し、12月1日までを予定している。
昨年比で2倍以上の漁獲
観光協会の担当者に聞いたところ、今年は天然遡上がよかったためか、昨年と比較すると2倍以上の鮎が獲れているそう。また、昨年より大きさや形がいいアユが落て簀に落ちてきているとのことで、25cmを超えるアユも交じっているそうだ。
鮎は基本的に群れで落ちてくるもので日によって大きく変動があるが、今年は1日50kg以上落ちる日もあったそう。
獲れた鮎を堪能しよう
漁獲された鮎は、例年の「かわまち交流館の食事棟」ではなく、今年は新型コロナウイルス感染症予防対策として、河川敷に設けられた「特設いろり席」で味わうことができる。ぜひ延岡の秋の味覚を味わいに出かけてみてはいかがだろう?
<TSURINEWS編集部>