2019年シーズン終盤に尺アマゴを仕留めた十津川支流旭川へ出かけた。高水位と濁りに悩まされたが22cmの本命をキャッチできた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奈良鱒兵衛)
旭川でアマゴ狙い
9月に入り、渓流でアマゴを楽しめる期間も後わずかとなった。寂しい思いをされている渓流ファンも多いと思うが、私もその内の一人だ。少しでも残された時間を楽しもうと渓流へ足を運ぶことにした。
9月13日、雨の降る中、午前3時に自宅を出発、国道168号で奈良・十津川村へ向かった。今回は2019年のシーズン終盤に尺アマゴを仕留めた、十津川支流の旭川へ入り、良型のアマゴを手にできれば…という目論見だ。そこで、昨年と同じポイントから釣り上がることにした。車を止めたのは5時過ぎで、準備をしながら明るくなるのを待つことにした。
当日のタックル
今回のタックルはトラウトロッド4ft8inchにナイロンライン4lbを巻いたハイギアタイプのスピニングリール2000番をセット。最初に使用するルアーは川の状況を見てから選ぶことにした。
雨が降ったりやんだりする中、6時に入渓。想定していた程度の少し高めの水位だが、濁りが少しきつい。それでも釣りは楽しめそうなので、ルアーはシンキングミノー5cmをチョイス。視認性の高いピンクヤマメカラーを選んだ。
開始2時間で小アマゴ
早速、アマゴが付いていそうなポイントを、ていねいに探りながら釣り上がることにした。ピンクカラーにしていてもルアーが見にくく、当然チェイスの様子も見えないので、なかなか状況が分からない。この濁りは味方にはならず、アタリがない時間が長い間続く。
開始2時間ほどが経った8時に、ようやく小さなアタリがあり、ヒットしたのは13cmの小さなアマゴだった。小さいが、何とか反応があり少しホッとする。
20cmウグイ登場
しかし、昨年と同様の尺アマゴを手にする「予定」なので、少し弱気になっている。そんな中、少し釣り上がった淵でアタリがあり、やや力強い引きで無事に手にしたのは20cmほどのウグイだ。
アマゴではないが、少し嬉しい1尾だ。釣り上がるのも川底が分かりにくくなり、慎重に進んで行くと、昨年尺アマゴを手にしたポイントが出てきた。
尺アマゴの実績場
水位が上がって濁りがあるので状況が随分違うが、ていねいに探ってみることにした。反応はなく、ルアーをヘビーシンキングミノーにして深く探るも、反応はなくこのポイントは諦めることにした。
この頃になると、雨は上がったが、さらに濁りが増したようにも見え、かなり焦ってしまう。さらに釣り上がると、時折晴れ間も出てきた。そして小さな谷筋からの合流があったが、濁りの原因はこの谷筋のようで、ここから上流はやや笹濁り程度で状況が一変した。
ルアーをアカキンにして仕切り直しだ。少しすると緩いカーブで外側が岩盤になっている、雰囲気の良いポイントがあったので、手前からアップキャストで岩盤の際にルアーをアプローチ。アクションを入れて巻いてくると久々のチェイスを確認。
きれいなアマゴ22cm
次のキャストはさらに奥へアプローチして巻いてくるのと、ほぼ同時にヒット。力強い引きに興奮しながら無事に手にしたのは22cmのきれいなアマゴだ。
時計を見ると正午近いが、雰囲気的に水質が良くなったことで活性が上がったのでは…と推測。お腹が減るものの、もう少し釣り上がってみることにした。
これが良かったようで、この後も何度かチェイスがあり15cmクラスのアマゴが2尾ヒットしたところで、昼も過ぎてお腹も減り、足腰も疲れたので川から上がり帰ることにした。