敷居が高いイメージがあるであろう『沖磯』での釣り。今回は磯釣りに気軽にチャレンジするために知っておくべきマナー、渡船の見分け方について解説してみようと思います。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池田翔)
沖磯釣りの魅力
沖磯は地続きの護岸などと比較して、潮の影響をより受けます。ということは、魚影も濃くなり、魚種も多くなるということです。そして、何といっても景色が素晴らしい。何もない岩の上に立って360度海に囲まれると、自分だけ別の世界で生きている感覚になります。
何の変哲もないただのおにぎりが、とても美味しく感じられます。しかし、そんな磯釣りを堪能するためには、守るべきマナーも存在しています。今回はそんな磯釣りのマナーを紹介していきましょう。
1.渡船利用時のマナー
まずは何といっても渡船を予約することから始まります。
渡船の選び方
自分が釣りに行くエリアを調べれば、複数の渡船がヒットするはずです。ホームページがあったり、頻繁に釣果情報を更新している船を選ぶと良いと思います。
予約電話について
予約は基本的に電話です。その時に、こういう釣りがしたいことも船長に伝え、最近の釣果についても聞いてみてください。初心者の方は、自分が初心者であることも事前に伝えておくといいでしょう。
時間を守ろう
肝心なのが、出船時間と集合場所です。複数の釣り人と乗り合わせで行くので、最低でも出船時間の30分前には現地で準備ができている状態にしましょう。
乗船名簿は必ず記入
乗船名簿は必ず記載してください。もしもの事故や船長から連絡したい事項がある場合に、スムーズなやりとりができなくなってしまいます。
荷物はバケツリレーで
船に荷物を積む際や、他の釣り人が磯に渡る際には、バケツリレーのように皆で荷物を渡してあげます。しかし、これも慣れないと足手まといになることもあるので状況次第とも言えます。
2.磯割について
船に乗り込んだら船長が磯割をします。磯の名前を知っている場合は、事前に「この磯に乗りたい」と船長に伝えると良いですが、初めての場合は船長に委ねましょう。
ここで予約の時に説明した、船長との電話でのやり取りが生きてきます。どういう釣りがしたいかを船長にしっかり伝えておくことで、最適な磯を船長がチョイスしてくれるのです。
磯上がりのルール
また、同じエリアに複数の渡船がある場合、渡船同士で磯に上がる順番やエリア分けねどのルールがあり、地域によっても異なります。私がよく行く北浦のエリアでは、港を出船してすぐにある烏帽子岩と言う磯に各船の代表者が乗り込んで、ジャンケンで磯上がりの順番を決めます。
同じく私がよく行く門川エリアでは、渡船組合であらかじめ磯上がりの順番が決まっています。こういった予備知識もいれておくと、ビクビクせずに済みますよ。
3.磯の上でのマナー
次に釣り場でのマナーについて。
焚火はルールを確認
冬の磯釣りや夜釣りでは、暖を取るために焚火をしたくなりますよね。しかし、地域やエリアによっては、野鳥保護や自然保護のために焚火を禁止しているエリアが存在します。もしも焚火を計画していた場合は、事前に船長に確認しましょう。
来た時よりも美しく
また、釣りが終わった後は、磯にこぼれたまきエサを清掃したり、ゴミは必ず持ち帰るようにしてください。「来た時よりも美しく」です。私はいつも、海を汚す人間には魚は釣れないと思っています。
同乗者と仲良くなる
同じ磯に複数の人が乗る場合には、釣り人同士の距離にも注意してください。フカセ釣りをしている真横でルアーを投げていると、魚が散ってしまう場合があります。皆が楽しく釣りをするためには、同乗者には挨拶をした方がいいですね。