開幕が遅れているのか、ハズレ年なのか、不調が続くイサキ船。そんな中、愛知県蒲郡市の隆盛丸からSLJ(スーパーライトジギング)でイサキ&ロックフィッシュを狙って出船した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 谷川智)
隆盛丸でSLJ
6月24日、愛知県蒲郡市西浦漁港の隆盛丸からSLJ(スーパーライトジギング)でイサキを狙って出船。イサキはダメでも何かしら釣果があるのが、SLJ(スーパーライトジギング)のいいところ。連日オオモンハタや良型カサゴ、ヒラメなど、イサキに負けないおいしい魚が上がっている。
イサキはダメ元、釣れれば何でも良しのつもりで乗船。一路大山沖の漁礁エリアを目指した。1時間半ほどの航程でポイントに到着。この日は風も波もなかったが、潮もない。そう、この潮の動きが1つのカギになる。どんな魚でもそうだが、潮が動けば活性は上がる傾向が強い。隆盛丸の牧原船長も、「潮さえ動けばなぁ」とボヤくほど、潮が動かない日が多いのだ。
ボトムでハタ類が好反応
開始早々、常連の田中さんにヒットしたのはサバフグ。さらにアカハタ、オオモンハタと続く。活性が高ければ中層までジグを追ってくるハタ類だが、この日のヒットレンジはほとんど底べったりだ。だがそこはSLJ、何かしらアタリがあるのがいいところ。単発ながらヒットがあり、カサゴやオオモンハタなどが上がる。
そんななかでもダントツにヒットを重ねていたのが田中さんだ。オオモンハタやウッカリカサゴ、アヤメカサゴなど釣果を追加していく。だがバラシやショートバイトも多い。決して食い気がある状況ではなさそうだ。
ロックフィッシュ連発
私も状況を打破するため、タイラバに切り替えてみると良型のウッカリカサゴにアヤメカサゴが連発。いいスポットに入ると連発するようだ。
そんな状況のなか、船長はこまめに移動を繰り返し、ブロック漁礁をしらみつぶしに攻めていく。そして終盤戦、左舷ミヨシでビッグヒット。ウルトラライトロッドがひん曲がり、ラインが一気に出される。
50cmオオモンハタが登場!
「青物か?」と船長。だが、浮いてきたのは、見事なサイズのオオモンハタだ。後の計測では50cmのランカーサイズだった。
そしてラスト流しではメガサイズのホウボウも上がり、午後1時にロッドオフ。
タコのリレー船も
やはりというか、イサキは上がらなかったが、終わってみれば多彩な釣果でそれぞれのクーラーはにぎやかになっていた。船長に聞くと7月いっぱいはSLJで出るが、状況次第ではタコとのリレーになることもあるという。今年もタコは絶好調。こちらも楽しみなターゲットだ。
<週刊つりニュース中部版 谷川智/TSURINEWS編>