6月に入り、キスもいよいよニアポイントで釣れるようになってきた。そこで和歌山市内のお手軽ポイントに、改造ルアーロッドを持ってキスと遊びに行ってきた。両日とも軽く2ケタ超の釣果を得たので、その模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
6月14日は田ノ浦で
6月14日、夕マヅメを狙って田ノ浦漁港に出かける。この日は雨天だったが、夕方5時過ぎに雨がやんだので決行、漁港内の一番奥の船溜まりでサオを出す。サオは改造ルアーロッド10.3ft、オモリはミニ遊動ジェット天秤の12号、仕掛けはファーストキス5号の50本連結のものを2本に切って使用した。
早速始めると、1投目からピンギスであるが2点で掛かってくる。その後もほぼ空振りなしでキスをとらえることができ、18時までに15匹だった。しかしここで雨が降ってきたので一時車の中で雨宿り。小降りになった18時半から再開し、19時までにパラパラとキスを追加した。この日の釣果はキス15cmまでを20匹。外道に小型のチャリコがかなり多くなってきているような感じであった。
田ノ浦
6月20日は浜の宮のち田ノ浦
6月20日も夕方、少し時間ができたので改造ルアーロッドを手に海岸に出る。4時から浜の宮海岸の南端、サンブリッジの近くでサオで出す。前日までの雨のためにかなり濁りが残っていて魚信は散発的だったが、1時間半ほどでピンギスを5匹。3色以内のルアーロッドで十分カバーできる範囲にキスがいた。
その後、先週好調だった田ノ浦に移動、18時過ぎから1時間半ほど釣った。濁りが入っていない分、浜の宮より魚信が多く、小型ながら時に2点で魚信を伝えてくる。18cmほどの小ましな型のものも出て、短時間のランガンを楽しむことができた。この日は、浜の宮の分と合わせ、キス18cmまでを17匹。お気軽釣行でもほぼ確実に2ケタ釣果が望めるようになってきた。
田ノ浦は、漁業の基地になっているので、仕事の邪魔にならないように充分注意することが必要である。
キスをベイトとする大型魚も
キスを狙っていると、隣でルアーマンがサオを振っていた。話をうかがうと港内に時折シーバスが回ってくるとのこと。キスやチャリコなどのベイトを追って入ってくるのではないかと思う。
また、和歌浦湾の周辺から紀ノ川にかけてはエソが非常に多く、田ノ浦でもハリ掛かりしたキスに飛びついてきたことが何度かあった。うまく取り込むことができればラッキーである。しなやかなサオだとスリリングで面白いし、練り製品の原料になるだけあって、少し小骨が多いが、塩焼きにしてショウガ醤油で食べると、暑さも吹き飛ぶような味わいである。
夏は河口が狙い目
好天が続いた後は、河口の釣り場も要チェックだ。とくにこれからの時期は、キスだけでなく、キビレや夏ハゼも登場する。干潟では、ノベサオでキスを狙えるような場所もある。水分補給には注意が必要だが、短時間のお気軽釣行にも絶好のシーズンになってきた。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
浜の宮