阪本智子さの「人生最高フィッシング」。思い出深い釣りを振り返ってもらいながら、それを通して学んだことや魅力について語ってもらった。
(アイキャッチ画像提供:阪本智子)
目次
奄美大島でのGT釣行
印象的な釣りを一つだけ教えてください
2017年6月27日、奄美大島での2泊3日のプライベート釣行で釣った10kgの初GT(ジャイアントトレバリー)です。
なぜ印象に残っているのですか?
それまでの最大魚は130cm、8kg前後のシイラだったのですが、それを更新できたのでとても印象に残っています。
GT釣行の動機
なぜGTを釣ろうと思ったのですか?
フィッシングショーやイベントなどで、児島玲子さんをはじめ、女性アングラー同士で話す機会が増える中で「私もGTを釣ってみたい」と強く思うようになりました。
釣行までの経緯を教えてください
船長から「来るならこの日が1年で一番いいよ」という日を教えていただいていたので、早い時期からスケジュールを調整して備えました。体力が持つようにトレーニングもしていきましたね。
釣りに夢中で軽い熱中症に
釣行時の状況を教えてください
梅雨明けらしい快晴で、ベストコンディションでした。9時すぎに出船して、最初のポイントでアタりがあったのですが、バラしてしてしまって…。ですが、ポイントを移動後、昼過ぎにトップウォータープラグにアタックしてきました。
フッキング~ランディングまで覚えていることはありますか?
まず水面に飛びだしてきた魚に驚きましたね…。ですが船長のアドバイスどおりに冷静に対応しました。フッキングしてからは夢中でロッドの角度をキープしながら、真下に突っ込む引きに耐えながら上げてきました。今考えてみると、軽い熱中症になっていたようで…(笑)。何とか気力で上げることができました。
ファイト時間はどのくらい?
船長には「5分で上がった」と聞きましたが、実際のファイト時間よりとても長く感じたのを覚えています。ランディングしてからは、足が震えてウルウルきてました。
筋肉痛でも記録更新
体力的な部分ではどうでしたか?
釣りをしている間は特に感じていなかったのですが、緊張していたことと、体の使い方がよく分かっていないため、常に力んでしまっていて、翌朝には全身筋肉痛でした…。
2日目以降は大変だったのでは?
ベッドから起き上がるのも大変だったんですが、釣りになると何とかなっちゃうんですよね(笑)。次の日には15kgを上げて、2日間で2回も自己記録を更新できました。
2尾目はどうでしたか?
前日よりも大きいことが引きからも分かったので、やっぱり緊張しましたね。それでも、なんとか冷静に対応して上げる事ができました。
釣行を振り返ってみていかがでしたか?
体調は万全ではありませんでしたが、自分の最大魚記録を更新したことの充実感がありました。
大物にもリラックスして対応
その後GTは?
ハマってしまって、その後は毎年釣行しています。さすがに今年は釣行できていませんが、初めて釣った翌年には26kgを上げました。
経験を重ねてかわったと実感することはありますか?
初日は緊張で常に力んでガチガチでしたが、GTを釣ったということと、これまでにいろいろな場所でさまざまな釣りをしてきたという、自信が生まれるようになってからは、リラックスして楽しめるようになって筋肉痛は減りました。キャストも力任せではなく、ロッドの曲がりとルアーの重さを使ってできるようになってきたので、4日間投げきったこともありますよ。
GTフィッシングから得たもの
体力的な自信が付いたのでは?
特別なトレーニングをしたわけではないので、体力がついたというよりも、疲れない体の使い方を覚えるようになったというような感じです。
力任せに気力だけで釣りをするのではなく、釣れない時間帯はリラックスしつつ、ここぞという時はしっかり集中するといった感じになってきて、あまり疲れなくなってきました。
GTの釣りを通じてほかの釣りに役立っていることはありますか?
やはり体の使い方という点では、大物釣りに限らず、アジの数釣りなども同じで、ずっと力んでやるよりも、集中する時間帯を逃さず、ある程度リラックスしてやった方が良いですよね。身長や体力は、釣りではあまり関係がないと思うようになりました。
今後の目標
今後の目標を教えてください
自分の身長、体重以上の魚を目標にしています。昨年は153cmのオキナワオオタチを釣りましたが、あと4cm足りませんでした…(笑)。
子どもが生まれたら釣りたいのは?
自身でお食い初めのマダイを釣りたいです。私は2歳の頃から釣り竿を持っていたらしいので、子どももそうなりそうですね…。自分なりに釣りの楽しさを見つけてくれたら嬉しいです。
阪本智子さんプロフィール
大阪府出身。シマノイメージガールとして国内外問わず釣行。雑誌、テレビなど多くのメディアで活躍。現在はマタニティライフを送っている。