暑い夏の釣り場では保冷力の高いクーラーボックスが必要。そこで今回は、100均グッズを使った、クーラーのカスタム方法を紹介します。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
クーラーボックスの保冷力
暦の上では秋となったある日のこと、熱中症対策もありコンビニでペットボトルの凍ったお茶を購入し、クーラーボックス(道具入れ)に入れて、いつものように倶楽部の仲間と二人で中紀へ磯釣りに出かけました。その日はカンカン照りの晴天、磯の上は日陰もなく、強い日差しが容赦なく照り付けてきました。
途中、潮が止まりグレ(メジナ)の反応もなくなったので、休憩することにしました。2人同時にクーラーボックスから凍ったペットボトルを取り出したのですが、私のお茶は殆ど溶けておらず少ししか飲むことができなかったのに対して、友人のお茶はほぼ溶けてしまっていました。
友人もその差にビックリしたようで「同じ条件なのにこの違いはナゼ?」となりました。二人ともクーラーボックスの使用目的が磯に持って上がる道具入れなので、高いものを購入したところでどうせキズだらけになって悲しい思いをするだけ。保冷力は後回し、価格優先で購入しています。なので、中に入っている断熱材は「真空断熱パネル」や「発泡ウレタン」ではなく「発砲スチロール材」のものを使用していました。
両者の違いは、私のクーラーボックスは、悪天候で釣行予定が中止になったときに、暇つぶしもかねて保冷力アップのカスタムをしていた点です。このカスタムに効果があるのかどうか特に気にもせず使用していたのですが、この時初めて保冷力の違いを実際に見ることができ、自分でも驚きました。
友人が「ええなぁー、ええなぁー」と羨ましいがるので、つい嬉しくなって「やりましょか?」と言ったところ、二つ返事で「お願いします!」と返ってきました……。なかなか面倒なので、ちょっと後悔しつつ友人のクーラーをカスタムしたので、その模様を紹介します。
カスタマイズ材料
必要な材料は、
・カスタムしたいクーラーボックス
・100均のアルミの保温シート
・アルミテープ
です。
カスタマイズの手順
はじめにお伝えしておきますが、労力はかかります!
1.本体をバラす
浸水防止のためでしょうか?ネジの頭にシールが貼ってあることが多く、どこで止まっているのかわかりにくいですが探してください。排水口も取り外します。取り外せるものは全て外します。
本体は内側、発砲スチロール材、外側の3つの部品で構成されていますが、底の部分にかなり強力な両面テープでベッタリと貼られています。力ずくで外そうとすると割れてしまいますので、慎重に!少しコツも必要です。
2.アルミの保温シートを貼る
バラすことができたら、アルミの保温シートを貼付けて行きます。これは100円ショップで売っています。外からの熱を防ぐためにアルミの方を外に向けて貼ります。細かい部分はアルミテープを貼っていきます。ついでに内側にも保温シートを貼り付けました。これで本体は完成です。
3.蓋にも同様の処置を行う
フタも分解し、発砲スチロールの両面にアルミ保温シートを貼付けます。
4.組み立て
部品の付け忘れのないように組み立てて完成です。
低コストだがリスクありで労力必要
ちなみに予算は、アルミテープと保温シート(100均)2枚、合計1500円もかかっていないと思います。
安くてこの保冷力アップは素晴らしいと思いますが、結構な労力と破損のリスクがそこそこ・・・。結局のところ、最初からいいものを購入しといた方がいいかなとも思いながら作業しました。
もしチャレンジされるのあれば、自己責任で宜しくお願いします。
<妹尾隆/TSURINEWS・WEBライター>