自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作り

自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作り

家の中でも魚や海を感じたい。そんな人に向けて、家の中でも親子で魚や海を楽しめる手軽なレジン標本を作る方法を紹介しよう。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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お役立ち その他

レジン標本とは

レジンとはいわゆる「樹脂」の事。身近で代表的な樹脂を広義で言えば、プラスチックなども樹脂である。

多くは人為的に製造された化合物で、簡単に言うと本来は液体を硬化させているので、加工がしやすい(成形がしやすい)素材。なので、身の回りには無限に利用されている。

透明の封入標本

そんな中、透明の硬い樹脂の中に、貝殻や花びらなどが封入されたアクセサリーを見た事がある人も居るハズ。それが樹脂封入で、小さな生き物や貝殻、昆虫などを封入する事で劣化しにくく、観察をしやすくしたものが樹脂封入標本と呼ばれるものだ。

自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作りじっくり観察できる(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2種類のレジン

この樹脂封入に使われるのが、エポキシ系のレジンであったり、UVレジンと呼ばれる素材だ。レジン自体はいろいろなカラーがあるのだが、中に封入したものを眺めて楽しむ場合には透明が定番。

さて、2つの液を混ぜて使用するエポキシ系のレジンは、専門店やホームセンターなどで入手できるものの、扱いもやや難しい。

手軽なUVレジン

対して、最近増えてきたのが「UVレジン」と呼ばれる素材で、これは1つの液体にUV(紫外線)を当てる事で硬化するので、非常に手軽なのだ。

自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作りUVレジン(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

また、最近では100円均一ショップでも販売がされているので入手もしやすい。そこで、いろいろな材料を使って楽しいアクセサリーなどを作る方法を紹介したい。

用意する物

レジンアクセサリーを作るのに必要なアイテムは次の通りだが、通販や専門店では製作用のアイテムが揃ったレジンアクセサリーキットも発売されているが、こちらはレジンの中に入れる小物などの素材もセットになっている。今回は中に入れる素材はやはり水辺の生き物などにしたいので、必要なアイテムはバラで購入するのが良いだろう。

ちなみに、アイテムそのものはすべて100円均一ショップで入手できるのでご安心を。

<最低限必要なもの>
・UVレジン(クリアタイプ)
・小さなアクセサリーケース、またはクラフト用のプラスチック粘土、モールド(いずれも型取り用)
・ピンセット、ツマヨウジ(小さな素材を扱うため)
・レジンに封入する素材
・UVライト(あれば早く硬くなる。なくてもOK)
・ストラップなどにする場合は、ストラップ用の根付け糸やストラップ用金具など

封入する素材

この中でレジンに封入する素材は自分で用意しなければならない。

筆者の場合は普段から海岸で拾えるような貝殻など波打ち際に打ち上がっているものなど、チリメンジャコの中に混入している小さな魚などの生き物などを拾っては置いてある。

封入する素材での注意点

封入時に気を付けたいのはしっかりと乾燥している事で、水分が残っているとレジンの中で腐ってしまったり、変化を起こしてしまう。

また、素材の中に空気が多く入っている昆虫などの場合は、空気の入っている部分へ注射器などを使ってレジンなどで埋めてしまう必要があるため少し面倒だ。

アクセサリー用型枠について

材料さえ揃えば、作り方は至って簡単。小さなアクセサリーケースやモールドと呼ばれるアクセサリー用の型、プラスチック粘土などにUVレジンと素材を流し込んで、紫外線に当てるだけだ。

型は中に入れる素材の大きさを考えて、余裕を持った大きさを用意するのだが、100均ショップ等で販売されているUVレジンは小容量の物が多く、あまり大きな型を用意するとレジンが足りなくなる恐れもあるので注意。

自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作り小さなタッパー(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

モールドはレジンを流し込むための型枠で、100均ショップでもいろいろなタイプが販売されている。流し込んで固まったら型から外すようなタイプや、透明の密閉式プラスチック製でストラップなどが付けられる環が付いていて、型ごとアクセサリーとするようなものもある。用途に応じて選ぶのも楽しい。

自宅生活をちょっと楽しく:100均アイテムで楽しいレジン封入標本作りアクセサリー用モールド(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

筆者がよく使用するのは、タッパーなどの素材でごく少量の調味料入れなど。こちらも全て100均ショップで購入している。

プラスチック粘土は、80度くらいまで温めると、型を自由に作る事ができ、使用後も加熱する事で再利用できるが、形を作るのが80度以上と高温になるので、素手ではあまり細かな作業はできないので注意。使用する場合は、粘土に型を押しつけて抜く事で型枠を作るのが良い。

次のページで具体的な作り方を解説!