最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは タックル&装備を解説

最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは タックル&装備を解説

「渓流釣り」の中で、最高難易度でもあり最もマニアックでもある『源流釣り』。2回目の今回は源流釣りにおいての装備やタックルなどについて説明していく。

第1回「最高難易度&最もマニアックな『源流釣り』とは 秘境で野生魚と対峙」はコチラから

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り 渓流釣り

源流イワナの特徴

大きくなると川虫や昆虫などを食べているだけでは生き抜くことができず、フィッシュイーターになる。源流域では主に小魚=小さいイワナ。大型がいるエリアでは小魚はほとんど食べられてしまうので、小型はいない。

最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは タックル&装備を解説 ヒットした小イワナを大イワナに横取りされた(提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)

逆に川虫をたくさん食べて成長した中型サイズがたくさん釣れる川は「小イワナを食べる大イワナが少ない」と言える。しかし、こんな川でも増水すると普段隠れ家でじっとしていた大型が出てくることも。

こうした川は小規模な沢やアプローチが1~2時間程度の近場。エントリーは比較的楽なのでひん繁に源流釣り師が訪れる。こうした川は高巻き(川ズ通しができず、一時的に山側に遠回りする)ときに誰かが歩いた跡を発見するだろう。これでそのエリアに釣り人がどの程度来ているのかがはっきり分かる。

登山アプリ

もう一つ欠かせないものがスマートフォンの登山アプリ。源流は携帯電話の電波が届かない。オンラインの地図アプリは使えないが、GPSの登山アプリなら現在地や歩いてきたトラックを表示してくれる。私はジオグラフィカというアプリを使っている。注意すべき点が2つ。

注意1:アプリを起動して、これから入り込む予定の川の地図を電波の届くところであらかじめ一度表示させておく(見やすい縮図で)

注意2:川に入り込んだらバッテリー節約のため機内モードにする

もちろん防水は完璧にしておこう。水濡れや衝撃に強い機種だとなおいいだろう。

さて、このシリーズも次で完結だ。次回は大イワナがいるポイントや攻略法、源流における危険をどう回避するかを解説する予定だ。

<週刊つりニュース関東版 APC・上谷泰久/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年3月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。