1月27日に北九州市・門司港第二船溜のGROOVEに乗船予定だったが、連日の雨で中止になり28日(中潮)のボートガイドとなった。雨による濁り、水温低下とアフターが重なるタフコンディションが予想された。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・黒田響)
表層のステイにメバル反応
午後7時30分からのスタートは、干潮の残り潮が緩く効いた反転流があるポイント。時合いは満潮の潮が入りだす後半戦になるとみて、序盤~中盤は少しでもやる気のある浮いたメバルを狙って、ジグヘッドで表層~ボトムと探っていく。
スタートと同時に同船者にヒット!それも1人が立て続けにメバルを掛けている状況に驚いた。話を聞くと、1.8~2gのジグヘッドに強波動をイメージしたシャッドテールワームで表層をステイさせると、メバルがコンスタントに反応したとのこと。さらには風でラインが流されるので、ラインメンディングにも気を配っていないとバイトが拾えない。
しかし、私はアタリを拾おうとラインテンションを張り過ぎていた。そのためショートバイトは弾いてしまい、表層にルアーをステイできておらず、メバルのいるコースから外れては小アジばかりヒットしていた。
ジグヘッドの選択は臨機応変に
表層にステイさせるなら1.8~2gではなく、1g前後のジグヘッドが良いと思えるが、決してそうではなかった。ショアと違い、ボートはポイントや立ち位置が風や潮で動く。ルアーを軽くすれば表層は通せるが、ボートポジションによるライン抵抗を受け、通したいスポットへのステイが難しい。そして操作感も落ちるため、なおさらバイトが遠のく展開になっていった。
表層だから軽量、ボトムだから重量ではなく、その日の風や潮、魚のポジションやベイトまで考慮したアプローチでのルアー選択が求められる。
「釣れた」でなく「釣った」
同船者からアドバイスをもらい、先ほどまではメバルが釣れていた中、アジばかりヒットしていたが試行錯誤していると、メバルがいるであろうスポットでバイトが拾えるようになってきた。あとはキャスト精度、トレースコース、ラインメンディングに集中してアタリを待つ。そうするとイメージが重なったアプローチで待望のメバルをキャッチ!
キャストからヒットまではアドバイスをもらい上記に書いたような形であった。そこには数やサイズではなく、「釣れた」ではなく「釣った」と言える達成感で喜んだ。
ボートメバルは同じメバルであっても、同じ魚と思えないほどに、ショアから狙うには異なるゲーム性。そして、些細な違いだけで1から10にもなる釣果を目の当たりにして、ライトゲームだからこその醍醐味を11時30分まで楽しんだ。
<週刊つりニュース西部版 APC・黒田響/TSURINEWS編>
出船場所:門司港第二船溜