一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】

一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】

年に一度のお楽しみの釣りがいろいろある中で、今の「行きたい!」順でいけば、かなりの上位に位置するのが、高知・室戸沖キンメダイ釣りなのだ。

アバター画像 TSURINEWS編集部

船釣り エサ釣り

仕掛けさえ落とせればクーラー満タン!

一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】コンスタントに釣り上げました。

ポイントに出られさえすれば、ほぼ釣果はかたい。

というのも、高知県の漁師が入るキンメ場なので、仕掛けさえ落とせれば、クーラー満タンは確実なのだ。

ただ、そのポイントに行けるかどうかは風と波次第。

冬場のこと、出られる確率は当然低い。

2月19日に安芸郡奈半利町加領郷(かりょうごう)漁港に到着したのが、午前2時過ぎ。

今回はラッキーなことに予約一発で出船できた。

室戸沖のキンメ場は、西の本場であり、東の本場は、言わずと知れた伊豆である。

午前3時出船に集まったのは、同行した倶楽部・海人川人の松本さん、東大阪市の鳥羽瀬さんら2人の計4人。

仕立船オンリーの一正丸の畠中船長は、港と目と鼻の先に住み、歩いて登場。

サオ受けなどをセットするときには、もう、船は港は離れていた。

これからポイントまでは、約2時間半の行程だ。

サオ受けのセットが終われば、操舵室の中で寝ていくこともできる。

ポイント付近に到着。

一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】カツオの腹身をアミノリキッドの浸ける。
一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】スルメイカの短冊はアミノ酸αを振りかけた食いを誘発する仕掛け。

ポイント近くに到着。

大船団がいた。

なぎになった分、出漁してきた船も多いということだ。

しかし、「反応が薄い」と畠中船長。

普段なら、もっと真っ赤になるほど魚探に反応が出るのだという。

そういえば、「2年前は60~70mの層が真っ赤だった」とトモに入った釣友が言ってたなあ。

反応が薄いという不安の中、1投目の準備。

朝のうちはハリ数が多いほど有利という船長のアドバイス通り、50本バリ仕掛け。

全長75mのスーパーロング仕掛けだ。

オモリは鉄筋の2kg。

エサは、イカの短冊カツオの腹身。

前回は、どちらも食ったエサだ。

ただ今回は、どちらのエサも仕込みをしてきた。

アミノリキッド/マルキユー』に漬け込み、水切りしてから、『アミノ酸α/マルキユー』を振りかけてきたのだ。

アミノ酸は、集魚効果が高いといわれているからだが、はたして結果は……。

いったん底まで仕掛けが落ちたが、反応がない。

前回はかなり上から、仕掛けの落下中にがんがんアタリが出たのだが……。

アタリがないので、一気に40mほど仕掛けを上げる。

そして、また落とし込んでいくと、群れに仕掛けが入ったのか、ごんごんとアタリが出だした。

アタリがひっきりなしに続く……

アタリの強さから、下のハリからアタってきたようなので、1mずつ仕掛けを送り込み、キンメダイのタナにエサの付いたハリを入れていく作業をした。

すると、アタリがひっきりなしに続く。

オモリが底に着いても、まだまだ仕掛けを送っていった。

「ハイ回収」と船長のアナウンス。

サオはしなりっ放しだ。

これはいくつ付いているのか楽しみだ。

キャラマンリングまで回収でき、後は仕掛けを上げるだけ。

しかし、この重さは尋常ではない。

海中にある獲物の重さとの、綱引き状態となった。

「まだまだ付いちゅうねー」と畠中船長。

オモリまで上がり、その数を数えると35尾。

取り込み途中に2尾外れたので、50本バリに37尾食わせた計算。

ハリ数と取り込んだ数でいくと、実質7割のハリにキンメダイが食っていた計算だ。

普通のキンメダイ釣りと違うところは、仕掛け投入の多さ。

10回は仕掛けを落とせるように……との指示。

それだけ、1回の仕掛けを流す時間は短く、群れが多いということなのだろう。

一番少ない取り込みは3尾というのがあったが、ラストまですべてにキンメダイが食いついてくるというパーフェクトな流し。

私1人が、これだけ釣れているのも、ひょっとしてエサに仕込んだアミノ酸のお陰かもしれない。

仕掛けが絡んで上がることもあり、その都度、掛かったハリやエサの違いを見比べていった結果、私1人で仕留めたキンメダイの数は120尾。

4人での合計が240尾だったので、全釣果の半分を仕留めたことになる。

一度に35尾の取り込み?!キンメダイが大漁!【高知県加領郷港一正丸】夢のようなキンメダイ。

一緒に行った松本さんは、60~70尾とのことだったので、2人で大型クーラー満タン、持参した発泡クーラーも2個満タンにして、大阪へ向かった。

一正丸のキンメダイ釣りは例年5月上旬まで。

人気の船で、週末は、ほぼ埋まっている。

なので、今回は月曜日の釣行となったが、平日に休みが取れるなら、深海釣りファンはぜひとも訪れてもらいたい釣り場だ。

<安田明彦/TSURINEWS編>

▼この船について
一正丸
この記事は『週刊つりニュース関西版』2018年3月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。