2月に入り、かなり日が長くなってきた。季節風の緩くなる日には、紀ノ川河口でもチヌ狙いのアングラーの姿が見られるようになった。1月末から2月にかけて、少し季節風が緩くなり、最高気温も10~12度の日が続いたことから、水温が安定していると見て、和歌山・田辺市芳養へ、気温の上がる午後を狙ってキスの様子を探りに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
風裏狙いで大屋の磯へ
2月2日、阪和道を南下する。この日は季節風も弱まり、午後から気温も上がり気味。2019年12月に芳養で釣果があった事を考え、風裏のポイントに入ってみた。
潮位の低い時間帯なのが少し不満だが、ならば逆に磯場の先端から砂泥底を狙って投げられるチャンスと思い、車を止めて大屋の磯を見ると、突堤の先端にグレ狙いのアングラーがいるのみで、他は空いていた。
国道沿いのテトラ護岸とのちょうど中間くらいに平らな磯があるので、そこの先端に入ったのは午後3時。やはり潮は澄んでいるが磯際に魚の影もチラついている。
投げ釣りでキスを狙う
水温が若干上がり気味になった可能性もあると見て、さっそく投げ釣りの準備を始めた。竿を継いで仕掛けをセットする。
前回の印南釣行と同じで、竿はレトロタックル(日本号・金剛)。オモリはL型固定木オモリの28号、リールはZ45、道糸はPEライン0.8号、力糸はPEライン1~7号である。サヨリバリ4号4本の仕掛けを用いた。サヨリバリは少しひねりを入れて使用している。
まず、正面に5色半ほど投げ、ゆっくり引いてくる。4色ゾーンに少しはっきりとしたカケアガリがあるが、魚の気配はなかった。
キスはいずこに?
4色で1尾目のキス
そこで2投目からは、やや左に見えているテトラ堤の先端周りに投点をかえる。4色ゾーンで、スローな引きの途中で少し引っ掛かるような感触があった。小さく竿先がおじぎをする。慎重にとりこむと15cmのキス。
風裏のポイントを磯から狙ったのは正解だった。釣れた方向は昨年12月21日に狙った砂浜のポイントの少し沖である。このテトラ堤の先端から少し砂浜よりにはシモリがあるが、その少し沖辺りにキスが付いている事が分かったので、そこを中心に攻めた。
アタリは散発的
気温が上がっている事もあり、ぽつぽつとキスがシグナルを送ってくる。少し遠めの5色付近で、ビビッドなアタリを拾って19cmのキスが姿を見せた。4~3色を慎重に探ると、2点掛けも1度あった。アタリは散発的であったが、ゲストはほとんどおらず、アタリがあればキスという状況だった。
最終釣果
夕方6時前に終了。当日の最終釣果はキス19cmを頭に7尾。比較的短時間の初釣りでキスの釣果が得られたのでホッとした。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
大屋の磯
所在地:和歌山県田辺市芳養町