今シーズン、常磐沖ではタチウオの好調に沸いている。北茨城では昨年末から大きな群れが襲来。現在はやや南下して大洗沖でも釣れている。1月16日(木)、日立港久慈漁港の釣友丸からジギングタチウオ釣行へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・上谷泰久)
釣友丸でジギングタチウオ
5時半、平日とあって集まったのは私を含めて4人。港からポイントまでは航程45分だ。ようやく周囲が明るくなってきたころ到着。まずはタチウオの群れを探して丁寧に潮回り。周囲にはたくさんの船がいて魚群をサーチしている。
15分くらいで船は止まり、スパンカーが張られる。水深は45m、水温は15度。魚探に魚影はあるものの、期待に反してアタリはなく渋い。
ほかの船から「浅い所で大きな群れがあるよ」の無線。そちらへ全速で移動する。あちらこちらから、たくさんの船が同じ場所を目指して集まってきた。
指4本半がレギュラーサイズ
水深は30mで、魚探の反応はさっきのポイントとそれほど変わらないが、ジグを落としてみるとドスンとアタリ。いきなりドラグが鳴って、なかなか巻き取れないほどの重量感だ。やっとのことでギラリと宙に舞ったのは指4本半。このときはまさかこれがレギュラーサイズだとは想像していなかった。
次々とヒットする。掛かる魚は腰を落として踏ん張らないとロッドを持っていかれそうな良型ばかりだ。
しかも浅場なのでファイトに迫力がある。たまに指4本より細いサイズは釣れるがこれはリリース。浅場なので水揚げしてから戻しても元気に泳いで潜っていく。
ブラックが当たりカラー
常に反応はあるがジグのカラーをこまめに変えないと食い渋ってくる。派手なゼブラ系は嫌われているようで、ナチュラルなシルバー系と艶のないパープルやブラックが活躍。ブラックの時間帯に入ると、底に落ちる間がないほどの食いのよさが続いた。
そしてこのカラーが私にとってこの日、最大となる指5本半を連れてきた。しかも肉厚で、血抜きのハサミを入れると海水に脂が浮いてくるほど。美味しさ保証付きだ。
本命連続ヒットで船中賑やか
左舷に入った那珂市の夫婦は「タチウオの炙りがとても好きなんです」と釣っては1尾ずつ丁寧に血抜きしてクーラーにしまっている。
隣に入った日立市の吉田さんはスロースタートだったものの後半は巻き返してクーラー満タン。
40尾超えの好釣果
私はこの日、ワカサギ釣りのカウンターを持ち込み、数をカウント。しかし、リリースした魚を何尾か数え忘れてしまった。それでも40尾を超えた。大半が指4本以上の型物で刺し身やバター焼きにして美味。
冬のタチウオは脂が乗っていて、つい確保したくなるが、水産資源を大切にしたいところ。浅場なのでリリースしても元気に帰って行く。持ち帰る量を調節しながら楽しんでもらいたい。
<週刊つりニュース関東版 APC・上谷泰久/TSURINEWS編>