初釣りで狙う投げ釣りのターゲットは落ちギスとアブラメ(アイナメ)がお勧め。今回はそんなキスとアブラメが冬でも狙える投げの好釣り場を3カ所紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
冬の投げ釣り
初釣りで狙うのにお勧めの投げ釣りターゲットは、落ちギスとアブラメ(アイナメ)です。そして、淡路島で落ちギスに定評あるのが、西浦にある都志港です。
今年はキスの群れが港内に入るのが遅れ、12月上旬ごろがピークとなり、いい潮回りでは一人で良型を50匹以上と爆釣が続いており、私も12月9日に釣友と出掛け、釣友が近場の群れを見つけてくれた午後から良型が連発し、28匹をゲットしました。釣友も25cmオーバーの大型キスを交えて多数ヒットさせました。これからはキスの食いも落ちて厳しい状況になりますが、天候次第ではチャンスがあると思います。
また、南あわじ市の福良湾内は、淡路島でも一番遅くまでキスが居つく場所です。湾内は広く、三方を高い山に囲まれ、天候が安定しています。そして、水温の低下も遅く、潮通しもよくて、たっぷりと水深があるので、多数あるポイントを探ってキスの寄り場を見つけるとまだまだチャンスがあり、1月末ごろまで楽しめると思います。
そして、アブラメはこれから厳寒期の主役であり、最近は徳島県の小鳴門海峡でよく釣れています。釣れれば30cmオーバーのポン級が多く、いい潮回りになると40cm級の超大型がヒットします。昼間よりも活性の高い夜釣りで狙うのが一番です。釣り場は小鳴門海峡を挟んで西側の方に好ポイントが多く、私は撫養町の岡崎周辺で好釣果を上げています。
1、落ちギス釣り場 淡路島都志港
投げ釣り天国と呼ばれる淡路島でも、落ちギスにはピカ一の実績を誇るのが都志港。キスは港内を狙うのがよく、広大な漁港の岸壁に車を横付けできて、トイレも完備され、ファミリーフィッシングにも適している好釣り場です。これからは、越冬前に荒食いして良型が釣れる確率も高く、落ちギスのころが1年で最も楽しめる島内屈指の超人気スポットです。
サオ1本の引き釣りで
キスの群れは広い港内を回遊しているようなので、置きザオで狙うよりもサオ1本の引き釣りで広範囲に探るのが得策。
ただ、やはりキスの群れはシモリ周りに溜まるようで、12月9日に釣行した時は岸壁の中央付近のやや南側にある風力発電の大きなプロペラの前付近が一番好調に釣れていました。この付近のポイントを狙うのが一番でしょう。
投点は50m付近から手前がよく、遠投の必要はありません。チョイ投げで足元の捨て石際でもよくヒットしたので、最後まで気を抜かず引くことが大事です。
エサは定番のイシゴカイとアオイソメを使いましたが、小型はイシゴカイで、良型はアオイソメによくヒットしたので、両方のエサを持参して狙って下さい。
気温の上がる午後から狙い目
また、潮のよく動く時にキスの活性も上がり、干潮時にはアタリが止まるようです。そして、気温の低い時には早朝よりも気温の上がる午後からの方がよくヒットしましたので、夕マヅメまで粘ることも大事です。
都志港
2、落ちギス釣り場 福良港
福良港は潮通しのいい全天候型の好釣り場です。湾内の西側には養殖のイケスが多数並び、シモリやロープなどの障害物が多いので根掛かりもありますが、落ちギスが溜まりやすい要素がいっぱいあります。特に年末から年始にかけてが一番数が出るので、地元はもとより京阪神間から通うキャスターも多い好釣り場です。
良型多く数釣りも期待大
釣り場は漁港のL字型の大波止が最良で、曲がり角から広角に探るのが一番。20cm前後の良型が多く、キスの群れに当たると50匹以上も夢ではない釣り場です。こうなると寒くても身体は心地いいアタリに興奮し、熱くなります。
時合いはやはり湾の奥へと流れる込み潮時が最良で、ここはイシゴカイの1匹掛けによくアタるようです。朝夕は漁船の往来が激しいので、航路筋を狙う場合は十分注意し、また、頭上にも電線が先端部まで張られていますので、キャスト時にも注意してください。
ロープに注意して
港の西側にある漁協の左角も好ポンイトで、ここから45度方向にあるイケス周りを狙います。ここはロープなどが多いので、仕掛けを動かすことはご法度。またキスがヒットするとリールを速く巻いて仕掛けを浮かすことが大事です。漁協周辺は作業をする人も多いので邪魔にならないように気をつけて下さい。
ここからさらに西側にあるイケス周りもポイントなので、サオ1本でロープに注意して探ると面白く、25cm級の大ギスが釣れることもあります。
福良港
3、アブラメ釣り場 岡崎の旧造船所跡
アブラメの好釣り場と呼ばれるのが小鳴門海峡の岡崎周辺。その中でも足場がよく、速い潮流に対応できるのが撫養川の南にある旧造船所跡です。アブラメが活発に動き回るのが厳寒期。しかも夜間に活性が高いので、狙うのは主に夜釣りとなります。厳しい寒さへの対策が必要ですが、大型アブラメやガシラなどの根魚の魚影が濃く、いい潮回りには40cm級の太い大アブラメがヒットするので、寒さに負けずに通うキャスターも多いです。
遠・中・近と投げ分け置きザオで
造船所の敷地の先端部から、北へ流れる満ち潮なら北向きに釣り座を取り、反対に南へ流れる引き潮なら南側に釣り座を取ると釣りやすいです。時合いはやはり北へ流れる潮で、速い潮流が緩む時によくアタリが出ます。そこで、投げ釣りのセオリー通りに「遠・中・近」と投げ分けて置きザオにしてアタリを待ちます。
エサは太めのマムシが最良
ここは小鳴門の急潮流のため障害物が多く、根掛かりも多発しますから、1本バリで対応し、浮き上がりの速いジェットテンビンが最適。ミチイトもナイロンなら8号、PEラインなら5号を使用します。エサは太めのマムシが最良。できるだけ大きくタップリと刺します。注意点は、これから厳寒期になると夜間はシラスウナギを取る小船が走り回りますので、十分気をつけることです。
造船所跡
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>