ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ

12月21、22日、和歌山・那智勝浦の磯で「2019東レファン王座決定戦・グレ釣りトーナメント決勝大会が行われ、全国で開催された予選通過者16人にシード選手2人、推薦2人の20人が参加。抜群の安定感を保ったまま戦い続けた下村良平選手が見事初栄冠に輝いた。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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2日目の準決勝は6選手が激突

翌日の準決勝へコマを進めたのは木林、下村、村岡、戸田、小笠原の5選手に加えて、今大会の特別ルールであるワイルドカード(2回戦での釣果差をパーセンテージで現す惜敗率)により、村岡選手を含めた6選手となった。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ準決勝進出の6選手(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ちなみにまきエサは初日の1、2回戦に関しては36cmのバッカンに収まる量であれば自由。準決勝、決勝は各試合ごとにオキアミ6kgとマルキユーからの協賛で遠投ふかせTR2袋と沖撃ちスペシャル1袋、さしエサにはくわせオキアミスーパーハード(M)が支給された。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ準決勝、決勝の支給エサ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

突然の食い渋り

2日目の準決勝は前日までとは違い、各磯ともにグレの食いがかなり渋い状況。1日でこれだけかわるのか・・・と驚かされたほど。

チョウシで行われた戸田選手VS村岡(哲)選手は、お互い無釣果のまま時間が過ぎたが、村岡選手が終了近くにようやくグレを釣り上げてそのまま勝利。大島で行われた村岡(利)選手VS木林選手は1625g対585gで村岡選手が勝ち残った。圧巻はこの大会絶好調をキープする下村選手VS小笠原選手。

地元有利の事前予想だったが、攻め方を確立しきれない小笠原選手の615gに対して、このエリアを知り尽くしている下村選手が3945gを釣り上げて好調をキープしたまま決勝へ。このまま下村選手の勢いが勝つのか、兄弟トーナメンターとして名を売る村岡兄弟が食い止めるのか・・・が争点となった。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ下村選手は食い渋りとは思えない釣果(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

決勝の舞台は名礁・一の島

決勝は3選手が40分交代で釣り座を移動する3ラウンド制。勝浦の沖磯である名礁・一の島で行われた。磯に上がるとまずはジャンケンで釣り座を選ぶ。そこから時計回りに釣り座を移動する方式だ。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ決勝進出の3選手(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

その結果、一の島の突端に村岡(哲)選手、陸向きに下村選手、沖向きに村岡(利)選手が入ってスタート。ここでの規定ハリスは1号と1.7号が配られた。ここ一の島は本来は口太グレ、尾長グレともに釣れるが、大会では口太グレ狙いに絞る事が多い。

口太グレが食わない

しかし、準決勝からの流れがここでも続いており、まきエサをまいても口太グレの姿がほぼ見えない。エサ取りも少ない状況で、さしエサもなかなか取られないと言う状態だ。そんな中、口火を切ったのは沖向きに構える村岡(利)選手。

村岡(利)選手が先手

1号ハリスでサラシの脇から攻めてやや小型ながらファーストフィッシュをキャッチ。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ村岡(利)選手が先手を取る(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ちなみに村岡(哲)選手が1.7号を最初から使用していたが、他の2選手は1号でスタートしていた。直後に陸向きでは下村選手がやや沖を攻めてヒット。しかし、これが25cmほどのイサギで残念。

強烈な引きの正体は?

先端部でやや遠投気味に釣っていた村岡(哲)選手が大きくアワせた。が、その引きはとんでもなく強烈で速いのが目に見て取れる。後で「これは無理だ、と思いました」と村岡選手が話していたが、あっという間に足元に突っ込まれてのバラシ。

大会実行委員長の生駒浩史さんによるとかなり大型の尾長グレではないか・・・との事。この磯では50cm近い尾長グレも多数潜むエリアで、いつもならまきエサに反応して早めに釣れる口太グレの活性が悪いので、尾長グレが食うのだろうとの見解だ。

磯際を徹底して狙う

あっという間に40分が経って場所交代の時間。ここで沖向きに移動した下村選手は磯の際狙いに徹する。緩いサラシの脇で磯際とのヨレに仕掛けを固定するようにジッと我慢。その作戦が的中して、開始15分ほどで1尾目をキャッチ。同じポイントで釣り上げた2尾目は30cmを少し切るもののまずまずの尾長グレだ。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ磯際を徹底して狙う下村選手(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

先端部の村岡(利)選手は沖を攻めるもののなかなかグレからの反応が得られない。またこの決勝戦を通してグレの食いが悪い釣り座となってしまったのが陸向き。遠投、際と広範囲に攻めまくっていた村岡(哲)選手も2ラウンドはノーフィッシュのまま、いよいよ運命の3ラウンド目へ。

村岡(哲)選手が遠投で

ここまでは下村選手が2尾、村岡(利)選手が1尾、村岡(哲)選手がノーフィッシュだが、この程度の差なら、ラストラウンドで少しラッシュが掛かれば問題なく逆転できる範囲だ。

先端部に入った下村選手は20mほどの遠投でスタート。沖向きの村岡(哲)選手は、竿下のサラシから始めてすぐに魚をヒットさせたものの、なんとタカノハダイ。ここで一気に戦法をかえた。遠投でサラシのさらに沖側の潮目を狙う。

すぐにヒットしたのは・・・

ユラユラと漂うウキが、一瞬で視界から消えるように入った。大きくアワせるとかなりの重量感だ。もくろみ通りヒットさせた魚を慎重に寄せるが、浮いてきたのは大型のサンノジに崩れ落ちそうになる村岡(哲)選手。ただ同じポイントですぐにウキが入った。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ遠投で大きく竿を曲げた村岡(哲)選手(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

またもやサンノジ?

寄せる竿の先がトントンとたたかれているようにも見え、「またまたサンノジですわ~」と苦笑いをするが、ギャラリーもサンノジであると確信していたのだが、水面に姿を見せたのは良型の尾長グレ。なんと土壇場で下村選手の2尾分に匹敵しそうなサイズを釣り上げた。

ラインメーカー主催のフカセ釣り大会から学ぶ 同号数に複数銘柄のナゾ村岡(哲)選手が良型尾長(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

下村選手がもう1尾釣り上げて勝利を引き寄せるのか、釣法がハマった村岡(哲)選手が追加するのか、ここまで沈黙の陸向きに陣取る村岡(利)選手が、この釣り座の沈黙を破るのか・・・。

終了時間が非常に気になりだしたころ、タイムキーパー役を務めていた前西さんが「残り5分」のコール。結局、以降はグレの姿を見る事はできず終了となった。

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