東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】

秋の深まりとともに、上品な脂をほどよく蓄えたイシモチが、東京湾で釣れている。そこで釣友の上村さんを誘い、11月13日(水)、金沢八景(漁港内)の鴨下丸から出船した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

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鴨下丸でイシモチ狙い

釣行当日、鴨下丸に集まったファンは、私たちを含めて6人。右舷ミヨシに上村さんが入り、私は同舷胴の間に入る。ほかの4人は左舷側に並ぶ。

7時30分、店主の鴨下芳徳船長の操船で桟橋を離れ、店前で手を振る女将に見送られて出港。左手に八景島シーパラダイスを眺めながら沖に向かいポイントを探す。

航程15分でスローダウン。潮回りの間に船支給の青イソメをつまみ出し、硬い頭の先端からハリ先を刺し入れ、ハリ軸いっぱいに通し刺し。タラシは10~15cm。細めのイソメはチョン掛けで2匹掛けにする。

天候は晴れ、北東風は弱く、海水温は19.5度。潮色薄濁りの好コンディションにやる気がみなぎる。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】当日の筆者のタックル(作図:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

イシモチの釣り方

やがて、位置が定まると軽く制動がかかり「はい、いいですよ。水深22m、オモリが着底したらイトフケをとり、船が波下に入ったときオモリがわずかに底を打つ位置を保ってアタリを待つように。

魚の活性が高いと派手なアタリがくるが、くれぐれもビックリアワセをしないこと。アタリが消えないうちにゆっくりと竿先を上げ、聞きアワセでハリ掛かりさせます。これがベストです」と、船長の分かりやすいレクチャーに耳を傾けながら、一方の手でオモリを持ち、竿の胴の弾力を生かして、前方へ軽くキャスト。イトフケをとって、ベストポジションでアタリを待つ。

良型30cmのイシモチが連続ヒット!

早くも上村さんが自作した愛竿を湾曲させながら巻き上げに入った。時折竿先がグッグインと小気味よく引き込まれているので、良型がヒットしたようだ。やがて30cmほどのイシモチが浮上。手慣れた手返しで取り込むと、至福いっぱいの笑顔。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】竿頭になった上村さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

「今度はこちらの番だ」と、竿先を注視しているとガツガツと派手なアタリ。船長の話を思い浮かべながら、ゆっくり聞きアワせるとグッグィーンとハリ掛かり。時折訪れる引き込みを楽しみながら巻き上げる。

これまた30cm超えの良型だ。

血抜きはしっかりと

ハリを外し、ハサミを使って、下アゴの三角の部分を切る。心臓を切るように、深めにハサミを入れるのがキモ。切ったらオケの海水に浸し、血抜きをしてからクーラーに移して冷やす。血抜きをすることによって、独特の臭みが抜け、美味しく食べられる。

朝の好時合いに恵まれ、瞬く間にツ抜け達成。

船中の釣果状況

左舷側の様子を見て回ると、誰もが順調に釣果を重ねている。

ミヨシでレンタルタックルを振る高山さんのオケには、白い腹を見せたイシモチがひしめいている。「竿の調子がいいのでほとんど空振りなしで掛かってくるよ」と、取り込んだレギュラーサイズを見せて満足そう。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】高山さんは貸し竿で(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

胴の間に座る同行の上原さんも絶好調。「釣趣と食味が楽しめるので好きな釣り物のひとつだよ」とこちらも満足気。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】イシモチは食味もバツグンと上原さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

トモ寄りでは世田谷から来た2人連れが竿を振っている。岡安さんは「手軽だが、数を釣ろうとすると、なかなか奥深いものがあり、ベテランでも十分に楽しめますね」と、言いながらじっくり楽しみながら釣果を伸ばしている。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】釣趣に満足の岡安さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

隣の山中さんは「普段はカワハギやタチウオなど、かけひき重視の釣りにハマっているが、これもなかなか面白いね」とコメント。

東京湾『イシモチ』釣り好調 35cm頭に本命52尾!【鴨下丸】やり取りを楽しんだ山中さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

ソフトな誘いが効果的

船長はアタリが遠のくとすぐに移動して、新たなポイントを探ってくれる。すると、また派手なアタリが復活、誰もが順調に数を伸ばしたが、やがて潮止まりを迎えると、アタリは次第に減ってきて、微細なシグナルに変わってしまう。

沖めの少し深い33mダチも探ったが、ここでも活発な反応は訪れない。船長から「潮止まりで魚の活性が低いときには竿をゆっくり誘い上げ、またゆっくり底に戻す。ソフトに誘いを入れると効果があるよ」とアナウンス。

実践すると微細なアタリがでる。そこで、そーっと聞き上げると、見事ハリ掛かりして重厚な引き込みがやってくる。少し深いので型がよく、釣趣はなかなかなもの。ますますイシモチ釣りの魅力にハマった。

このポイントでは、良型ばかり7尾を追釣。

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