苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】

9月28日(土)、東京湾金沢八景の弁天屋を訪れ、エサ取り名人・カワハギとの駆け引きと、浅場での強烈な横走りファイトを楽しんだ。当日は、28cmの大型を頭に良型が連釣するなどカワハギに大興奮の一日だった。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

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船釣り エサ釣り

弁天屋でカワハギ狙い

本紙の特集記事で、各メーカーの名手達が「一日釣りしてやっと1尾」という状況や、SNSの投稿を見ていると「今年のカワハギは厳しすぎるのでは?」と思って釣行をためらっている人は多いかもしれない。

かく言う私もその1人だったが「来月開催されるF(芙蓉)グループのカワハギ大会に向けて、この釣りのエキスパート萱沼昌樹さんと練習に行きますが一緒にどうですか」と、エサ釣りの師匠・上杉正人さんに誘われ、9月28日(土)、東京湾金沢八景の弁天屋を訪れ、エサ取り名人・カワハギとの駆け引きと、浅場での強烈な横走りファイトを楽しんだ。

知っている人は多いかもしれないが、萱沼さんは、毎年700人以上の選手が参加し、日本最大級のカワハギ大会と言っても過言ではないDKO(ダイワカワハギオープン)で、4年連続優勝という前代未聞の偉業を達成したトップトーナメンター。

受け付けの後、参加者5人は右舷ミヨシから、鈴木利枝さん、上杉さん、萱沼さん、私、松本さんと並んで座る。

早々に25cm本命ヒット

7時15分、糟谷武彦船長の舵取りで出船。快晴微風で絶好の釣り日和だ。8時「竹岡沖はサバフグが多いので、とりあえず大貫沖でやってみましょう。

水深は10mです」のアナウンスで全員一斉にスタート。

すぐに、萱沼さんが船中初となる25cmをキャッチ。

さらにもう1尾追加して「今年は厳しいと聞いていたので心配していましたが、カワハギ釣りを始めて20年。まだ一度もオデコになったことはないので、きょうも必釣記録を更新できてよかったです」とニッコリ。

活性が上がり3連チャンも!

私は着底後に1mほど底を切って、金色のオモリを躍らせて、キラメキで周辺の魚を集める。

中オモリをフワフワ動かし魚の食い気を高めて、ピタ止めの釣りで様子をみる。

すると、すぐに良型本命らしいアタリはでたが、巻き上げ途中にハリが伸びてバラしてしまい苦笑い。しかし、潮回り後の次投ではカンカンカンという本命らしいアタリが訪れ、早々にワッペンをゲット。

「急に活性が高くなった」と感じたので、チョイ宙のフワフワ誘いを試すと、これが奏功し3連チャンして気分は上々。

竹岡沖で宙の釣りが的中

鈴木さんは竿先を注視する集中力の高い釣りですぐに1尾目をキャッチ。

松本さんはワッペンの後、サイズアップとなる2尾目をキャッチしてニンマリ。

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】本命にニンマリ(提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

「潮が緩くなった」と判断した船長は、水深13mの竹岡沖に移動し、これが大正解。

上杉さんは「宙で止めていたらきましたよ」と言いながら、笑顔で1尾目を抜き上げる。

それを見た萱沼さんと松本さんも宙で追釣。

船中では良型交じりでポツポツと釣れていき、左舷胴の間の渡辺久雄さんは28cmと26cmを連釣し大喜び。

隣の前田悠希さんも同時に26cmをキャッチして「来てよかったです」と笑顔で写真を撮らせてくれる。

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】前田さんも大型ヒット(提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

27cmのカワハギヒットで大賑わい

上杉さんは「またチョイ宙でアタリましたよ」とゲット。そして、すぐにもう1尾追加して「よっしゃ、よっしゃ。天ぷらで美味しいゲストのトラギスがたくさん釣れて、本命もこれだけアタリが多ければ、大会でも皆さん楽しめそうですね」とサイズアップの良型を手に満面の笑み。

萱沼さんは、アタリが遠のくと、ハリやピラピラ集寄、寄せ魂、快適カワハギバイブ集寄など、様々なアイテムを駆使。

誘いのスピードや止めの間など、次々にいろいろなパターンを試す。素晴らしい集中力でコンスタントに1尾1尾を抜き上げていく。

鈴木さんは「これはデカそうです」と、強烈なファイトを制して27cmをゲットし大はしゃぎ。

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】鈴木さんは大型手に大はしゃぎ(提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

28cmキモパンカワハギ

松本さんは、快適カワハギバイブ集寄(ラトル入りのバイブ)を付けた途端に4連チャンしてガッツポーズ。

私も真似させてもらうと24cm。さらに、ゴンゴンゴンという良型特有のアタリが連発。

アワセのタイミングが悪かったのか、巻き上げ途中に2連続でバラしてしまったが、ラストに28cmのキモパンをキャッチして万歳三唱。

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】筆者にも(提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

当日の最終釣果

大興奮のまま14時半の終了時間を迎えた。

私の釣果は5尾で、少し寂しいものになったが、前情報とは違う本命のアタリの多さに今後への期待が持てた。

また、竹岡沖は根掛かりが少なく、軽い仕掛けを使って海底で待っているだけでも、大型のベラやトラギスなどが多数釣れる。

アタリの多さと魚の引きの楽しさは抜群なので、子どもや初心者の皆にもお勧めだと感じた。

船中では、良型が多数上がり、萱沼さんが8尾でトップ。F(芙蓉)グループカワハギ大会で2度の優勝経験がある松本さんは7尾で次頭。

苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】トップの萱沼さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)

「数年に1度こういう厳しい年はありますが、毎年10月下旬になると群れが固まって数釣りが楽しめると思います。

これから毎日出船しますのでぜひまた来てください」と船長。私も、久しぶりのカワハギ釣りで、すっかり攻略の楽しさが再燃したので、ぜひ、近いうちにまた挑戦したいと思う。

<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘 /TSURINEWS編>

▼この釣り船について:弁天屋
苦戦中の東京湾カワハギ船で28cmキモパン頭に良型連発【弁天屋】
この記事は『週刊つりニュース関東版』2019年10月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。