関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説

ここ数年で関西でもワカサギ釣りを楽しめるフィールドが徐々に増えてきた。浮き桟橋、レンタルボート、水辺から…など、関西では釣り場のバリエーションが多いのだが、それぞれに持参する道具などもかわってくる。ここではシチュエーション別に関西流とも言えるワカサギ釣りを紹介したい。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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淡水の釣り ワカサギ釣り

目次

関西のワカサギ釣り場概要

関西でワカサギ釣り場として知られているのは滋賀・余呉湖や兵庫・佐仲ダム、青野ダム、東条湖、生野銀山湖、奈良県下では津風呂湖、上津ダム、布目ダムなど。他にも現在、放流テストを行っていて釣り場として成立させようと努力しているエリアもある。数年後には、どれだけワカサギ釣り場が増えているのか、楽しみである。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説人気釣り場は凄い人出だ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

さて、関東や東北方面では冬の定番として古くから人気のあるワカサギ釣りだが、関西ではまだまだ歴史は浅く、釣れ具合も年によってかなりかわってきたりと不安定な要素も多い。関西でのワカサギ釣りはまず、釣り場の情報をしっかりと収集していく事から始まる。

釣り方で分けるワカサギ

関西でのワカサギ釣りといえば、固定桟橋、浮き桟橋、レンタルボート、イカダ、岸からの釣りなどがある。それぞれに必要な道具立てが少しずつ違ってくる事もあるので順に紹介していきたい。

1.岸からの釣り

奈良・布目ダムや上津ダムに代表されるダム湖では、ワカサギ専用の釣り桟橋やボートなどはなく、岸からの釣りとなる。そのため、短い竿に電動リール…と言うスタイルではなく、ヘラブナを釣るような長い竿で釣る。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説布目ダムの釣り場(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

元々、ヘラブナを釣っている人たちが、そのままタックルで仕掛けをかえて、冬にはワカサギを狙っている姿も見受けられる。また、もう少し沖を狙うためにリール付きの磯竿でワカサギを釣る人も多い。仕掛けはいわゆる市販の胴突きタイプのワカサギ仕掛けでよく、ウキ釣りになるため、ウキに見合ったオモリを使う。

特徴としては、ウキでの釣りは釣るタナが固定されるため、広いタナを探ろうと思えば、こまめにウキ下をかえるか、仕掛けを長くして広いタナを探る。そこで、市販の仕掛けを連結して使う人もいる。

リール竿の使用も

磯竿で沖を狙う場合は、波止のエビまき釣りスタイルの棒ウキを使う事が多い。こちらは遊動仕掛けにしておき、沖の深場を探る事もできるので、シーズン初期で浅場に浮いてこないワカサギを釣るのに便利だ。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説沖の深場で連掛け(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

注意点としては、ダム湖の湖底は深さが安定していないので、ちょっとした投入点のズレで、大きく水深がかわる事があるのと、、木の枝などの障害物が沈んでいる事も多いので、底を中心に探る場合は注意が必要だ。

ポイントは釣り座としては設定されていないので、水際から竿が出しやすい場所や、ヘラブナ釣りで使われる釣り座などからの竿出しがメインとなる。慣れない場合は人が集まっている場所の近くに並んで釣るのがいい。

2.レンタルボート

津風呂湖に代表されるレンタルボート設備がある釣り場は、行動範囲が広く取れるため、状況に合わせての大きなポイント移動なども自由自在だ。逆に広い湖だと、ポイントが絞り込めない場合も多々ある。まずは、レンタルボート店などでしっかりと、今釣れている場所を聞いてからボートを漕ぎ出したい。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説津風呂湖のレンタルボート(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

魚探が必要な理由

また、ポイントに着いてからも細かなピンポイントを絞り込むのが必要な場面もある。そんな時には海底の状況やワカサギの群れの反応を見る事ができる、魚探が合った方が確実に釣果に差が出る。レンタルボートでのワカサギ釣りの必需品とも言えるのがこの魚探である。

特殊なアイテムも

ボートの場合、足元がポイントになるので、桟橋やイカダからの釣り同様、短竿を利用する。短竿+電動リールと言うスタイルが圧倒的に増えてきている。ボートの形状によってはリール用の台座を置けないので、そんな場合に備えてボートの縁に万力で固定できるタイプの台座があれば便利だ。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説ポイントへ直行できるのがボート(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ボート釣りでの注意点

またボート内は狭いので、荷物をコンパクトにまとめて、バー都内の整理整頓も必要だ。釣りを始めたら、あまり動かなくても済むように工夫して道具を置きたい。

狭いボート内ではエサ付けや魚を外す時、移動時などに仕掛けが絡む事もよくある。そんな時には仕掛けを引っ掛けておける「アンテナ」があれば、仕掛け絡みを防止できるなど、ボートでのワカサギ釣りはいかにトラブルレスに釣りを楽しむかがカギである。

3.浮き桟橋

関西のワカサギ釣り場では最も多いスタイルが浮き桟橋だ。佐仲ダム、東条湖、銀山湖、そしてレンタルボートもある津風呂湖でも浮き桟橋からの釣りが可能だ。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説東条湖の浮き桟橋(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

実は上記すべての釣り場の浮き桟橋は地続きとなっていて、陸と桟橋を自由に行き来できるので、地方に受け付けやトイレ、食堂、売店などが設置されている釣り場も多い。行き来が自由なので、トイレに不自由する女性や子供さんにも安心だし、休憩や釣りを開始、終了する時間も営業時間内であれば自由に設定できるのが家族連れにもうれしい。

釣りの基本スタイル

釣り方はやはり足元がポイントになるので短竿+手巻きor電動リールでの釣りが主流。桟橋のある釣り場では比較的レンタルタックルなども整っているので、家族で初めてワカサギ釣りを楽しみたい向きには最適だろう。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説佐仲ダムのレンタルタックル(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただ、こちらも桟橋の範囲内ではあるが、釣れている場所と釣れていない場所が明確に分かれる事が多い。受け付けで今、反応のいい場所を聞いて情報を収集してから釣りをスタートさせよう。

ワカサギは水温の高い初期は移動が激しく、水温が下がってくると徐々に底に溜まり始める。底に溜まり始めると、底中心の釣りになるため不便はないが、中層を群れで泳ぎ回る時期には、やはり魚探が合った方がいい。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説魚探とにらめっこする釣りだ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

時には人頼みも

魚探がない場合は、魚探を使って釣っている慣れた人の近くで、釣ってみるのも一考。親切な人なら、群れが回ってきた時にタナを教えてくれるかも。魚探がない場合は、とにかく広くタナを探りたいので、底から上へと誘いながら仕掛けを上げてきては再び底へ落とすのをスピーディーに繰り返して、釣れたタナを覚えておく事。案外、回遊がある時には同じタナに回ってくる事が多いからだ。

4.ドーム釣り場

桟橋の釣りで増えているありがたい設備がビニールハウス型のドーム釣り場だ。ワカサギ釣りは寒い冬場が本番なので、防寒ウエアに身を包んでの釣りのイメージが強い。しかし、ドームテント内は冬場も温室状態で非常に暖かく、防寒ウエアを脱ぎ捨てて軽装で釣りが楽しめる快適な釣り場となっている。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説冬も暖かなドームテント(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

津風呂湖や佐仲ダム、東条湖、生野銀山湖などに設置されているので、冬場の寒さが苦手な人は行き先選択の条件に加えるのもいいのでは。

関西ワカサギ釣り場の選び方 4つのシチュエーションごとに解説寒がりな人も大丈夫(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただし、まだまだドームテントは数が限られている上に、ドーム内に入って釣りができる人数も制限されるので、人気の釣り場だと入りきれない時もあるのでご注意。またドーム釣り場が置かれているポイントよりも、外側の桟橋の方がよく釣れている…なんて事もあるので、野外での釣りも想定した防寒対策をしていく方が安心だ。

桟橋利用料金に含まれる場合とドームテントで釣るために別料金が発生する釣り場があるので、事前に確認の事。

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