東京湾剣崎松輪では、現在、キハダ・カツオかマダイ・ワラサでの出船がメイン。キハダは連日のように30kg前後が上がり、大物ファンを熱くしている。また「剣崎といえばマダイ」と言われるように、この魚は一年中ファンが絶えない一番人気。秋口に入り、数釣りシーズンに向かってそろそろ本格化するワラサが交じる。さらにイナダや大アジといったゲストがにぎやかで、楽しい釣りが満喫できる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)
瀬戸丸でコマセマダイ釣り
9月15日(日)、同港の瀬戸丸から出船。今後に向けて確かな手応えを感じる釣行となった。
前日はマダイが頭2尾ながら、イナダや大アジの入れ食いタイムがあった。前々日には1.8kg頭にマダイのトップ5尾が2人。ワラサは0~2尾。その前もマダイは頭4尾前後にワラサが交じり、イナダはいい日トップ6尾ほどと、連日好釣果が上がっており期待十分。
港前で待機後、6時に第10瀬戸丸は鈴木弘大船長の操船でポイントへとフルスロットル。千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号の影響で、同船には少し被害があったらしいが、修理は終わり前日から復帰したという。
ワラサも同時に狙える
5分もかからず、アッという間にポイント到着。船長から「マダイ狙いはハリス4号10mで底からハリス分プラス1~2m。ワラサはハリス6号6mでプラス3~4mです」の指示がある。同じ場所で狙えるので、一発大物がいいか、確実にマダイを狙うか、どちらを取るかは好み次第。
8月半ば、ワラサが上がり始めた時には6号ハリスで9kg超えと7kg超えの大ダイが上がっており、どちらにしてもドラグの調整などを万全にして臨みたい。
早めの手返しで攻めるのが鉄則
期待を込めて第一投。朝方は早め早めの手返しで攻めるのが鉄則。しかし、前日に比べて潮が澄んだらしく、船中ではサバのアタリだけ。
7時半に10分ほど走り下浦沖へ移動。再開すると8時すぎに右舷ミヨシの佐野さんに船中第1号がヒット。マダイが大好きで、ほぼ周年「マダイ強化月間」として攻め続けている常連だけに、難なくゲット。
すぐに右舷ミヨシ2番の鹿野さんが続く。先週はキハダに来たらしく「同宿で受け付ける魚種は大体狙う」と言うだけあって、スムーズなやり取りを見せる。
同行の竹谷さんは鹿野さんの同級生で、同氏を「師匠」と仰ぎながら釣行を重ねているといい、当日の本命は不発だったがイナダはしっかりゲット。次回の釣行に持ち越しのようだ。
右舷トモの黄木さんは、イナダに始まりカサゴ、サバ、シイラを仕留める。11時すぎに朝のポイントへ戻った時には本命をゲット。2kg級のまずまずサイズで五目達成だ。
イナダや大アジ、大サバで土産は十分
このあたりから大アジが顔を見せ始め、イナダがぽつぽつ。船長から「きのうはアジが出始めたら、マダイやイナダが活発になったから頑張って」のアナウンス。ここぞとばかりに全員コマセを振る手に力が入る。
しかし、前日のようにはいかず、ラッシュがないまま沖上がり。
本命は0~1尾だったが、船中ではワラサが顔を見せ、イナダや大アジ、大サバで各自、土産は十分だった。
今後の展望
今後、10月になれば例年通りにワラサが本格化すると思われるので、マグロ・カツオともども剣崎は熱いシーズンが当分続きそうだ。
<週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年 /TSURINEWS編>