釣りは日々進化し、専用ロッドが次々にリリースされているが、中にはリグの変更だけでいろいろな魚種の釣りに流用できるロッドが存在する!今回は、四季を通じてのルアーゲームを、2種類のロッドで楽しむ方法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・賀川正志)
メバリング&エギングロッドを流用
私の場合、地元徳島で四季に応じ、その時期の魚をターゲットにしている。当然魚種によってはその年は釣りづらい、回遊が少ないこともあるが、そんな時でもルアーだけは用意して釣りに行く。そんなこともあり、ロッドは何本も持っていかず兼用して使っているのだが、これが流用で楽しむきっかけとなった。
主に使っているのは、メバリングロッドとエギングロッドの2本である。 メバリングロッドはガン玉の2B(0.8g)~14gまでキャストでき、エギングロッドは4号まで使える(25gまで)。この2本があれば、その時に釣れている魚はある程度カバーできる。
よく「あれもこれも釣れるロッドはありませんか?」と質問を受けるが、そんな時この2本をすすめている。ただし、メジロとか青物系はダメ。
大まかな使い分け
メバリングロッドはメバルはもちろんガシラ、メッキアジ、カマスなどを釣るのに使え、無理をするとキビレ、タチウオも狙える。ただし、あくまでも「無理をすると」なので、キビレ、タチウオからがエギングロッドを使う境目だろう。エギングロッドはほかにヒラメ、コチといったフラットフィッシュはもちろんシーバスまでが守備範囲になる。
今でこそ分類されたロッドであるが、私がルアーを始めたころは、メバル、新子アオリイカ、ボートでのキス狙いはメッキロッド、そのロッドで対応できないのはシーバスロッドを使っていた。思えばこれが、近場での釣りはロッド一本で出掛けるようになった最初だろう。
メバリングロッド流用
まずはメバリングロッド。各メーカーからリリースされているロッドだが、どれもが様々なリグに対応するようにはできていない。大体のロッドはジグヘッドを基本に、各メーカーのテスターが自分好みの調子、もしくはそれに近いところで製品化している。
しかし、そういった軽いリグだけを使うことを前提としてできあがったロッドだと、ジグヘッド以外の物は使えない。バットはしっかり、ベリーからティップはなめらかに曲がるサオでなければ、多様性はないのだ。
オススメの番手とリグ
流用の効くロッドの目安とするなら、メバリングロッドのH(ハード)か最近ではアジングロッドが理想的である。
長さは人により好みが分かれる。私は取り回しがいいので、7ft前後の長さを使っている。
先に述べたガン玉2B~14gまでの内訳は、2Bからのジグヘッド、スプリットショット、8gまでのプラグ、ジグ、そしてダウンショットの14gとなる。
ダウンショットのシンカーではアクションが要らず、ラインのスラックだけで誘うのでこの重さまで可能だが、ジグ、プラグはアクションも織り交ぜるので8gまでが限度だ。
短所は、2B以下の重量のジグヘッドなどはキャストしにくく、ラインを細い物にしてもトラブルが多発する点だ。
エギングロッド流用
エギングロッドはメバリングロッドでは対応できない魚に使っている。もともとエギの4号まで使える物は24g前後まで使えるので、エギはもちろんこの重さ以内ならジグ、プラグも使える。 近場へちょっと行くには万能ロッドだ!
オススメの番手
長さは、私の場合は7ft8inch、8ft2inchを使っているが、まずはどのくらいの時間釣るのか、何号のエギをメインに使うかで選ぶのがいい。メインがエギングロッドなので、イカを釣るのを基準に考えるのが正解だ。釣れなければシャクる回数も増えるし、長時間釣っていて疲れないのを前提に選ぼう。
また、長い方がキャストに有利と言う方も居るが、私の場合ロッドの反発でキャストするので、飛距離は余りかわらない。半面、長いと重心が前にきて、手首、肩を痛めることになりかねないので、この長さがメインになる。
今回はメバリングロッドとエギングロッドの2本で、四季を通じてのルアーゲームを楽しむ方法を紹介した。今では魚種に合わせて各種ロッドが開発され、さらにそれに加えてリグによっても分類されていおり、初心者が自分に合うロッドを見つけるのはなかなか難しい。ひとまずメバリングロッドとエギングロッドで様子をみるのも手でなないだろうか?
<賀川正志/TSURINEWS・WEBライター>