例年、9月頃から大阪湾にタチウオがベイトを求めて入り込み、波止まで寄って来るので、気軽にタチウオが狙えるようになる。9月20、21日は大阪・大津川尻左岸の通称『高場』へワインドタチウオへ。早朝、半夜と2日連続の釣行で、80cm級のタチウオを手にする事ができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奈良鱒兵衛)
『高場』でワインドタチウオ
タチウオのハイシーズンはもう少し先で、寒い時期でのイメージだが、例年8月の終わり頃からポツポツと釣果を耳にするが、今年は9月半ばになって、地元の釣具店でも釣果報告が頻繁に出てきたので、9月20日の早朝の時合いを狙って様子を見に行くことにした。
今回はワインドタチウオ釣行した場所は大阪・泉北郡忠岡町にあり、大津川尻左岸の最河口部で高場と呼ばれるポイント。釣り場に着いたのは午前5時前。やはり釣果が出ているのか、ポツポツと竿を出している人がいる。空いている場所へ入りタックルの準備をすることにした。
タックル
今回はルアー(ワインド)で狙うので、タックルはシーバスロッド9ftにPEライン1号を巻いた3000番のスピニングリールをセット。リーダーにはワイヤーを10cmセットして、ワインド用ヘッドにワインド用ワーム90mm(カラーはホワイトグロー)をセット。フックはトレブルフック+アシストフックと言ったタックルだ。
中層で80cmタチウオ!
早速、フルキャストしてはアタリの出るタナを探る事にした。しばらく反応がないが、5時30分頃に近くの電気ウキによるエサ釣りの人にアタリがあるのが見えた。
タチウオ独特のゆっくり沈んだり浮いたりを繰り返すアタリだったが、空振りに終わったようだ。反応が見られたのでさらに集中して探っていると、中層付近を探っている時に突然、ガツンと強い反応があり、反射的にアワセを入れてヒット!
締め込むような引きを楽しんで手にしたのは、指3本幅、80cmのタチウオだ。今期初のタチウオで、それもまずまずのサイズなので気分もよくさらにキャストを繰り返した。
アタリは続かないが周りでもポツポツと上がっている。明るくなった6時頃に再びヒットするが、取り込む時にもう少しと言うところで痛恨のフックアウト。
この場所は高場と呼ばれるだけに、海面から釣り座まで高さがあるので抜き上げ時のバラシも多い。
この後も他の釣り人が帰る中、7時近くまで頑張ったがアタリはなく帰る事にした。とりあえず今回は1尾に終わったが、アタリもあり、今シーズン初のタチウオを手にできてテンションも上がった。その勢いを持って、翌21日にも出撃する事にした。
2日目は夕方から釣行
21日は同じ場所に出かけたが、今度は夕方からの半夜での釣りだ。午後5時に釣り場に着いたが、休日と言う事もあるのか、ハイシーズンなみの混雑だ。
何とか空いている場所へ入り、前日と同じタックルで様子を見る事にした。キャストしながら周りの様子も気になるが、しばらく静かな状態だ。
日も沈み始めた6時過ぎに、まずロッドを曲げたのは私のようで、少し気持ちがいい。バラさないように慎重にキャッチしたのは指3本幅、80cmとまずまずのサイズのタチウオだ。
ふと周りを見れば、ロッドを曲げて騒いでいるグループもあり、少し賑やかになってきた。私もさらに探り続けるが、ゴツンとアタリの後にスーッと軽くなり、回収すると鋭い歯でリーダーの途中で切られていた。
フォール中にヒット
予備の仕掛けをすぐにセットして探っていると、着水してフォール中にアタリがありヒット。手にしたのは先ほどと同サイズのタチウオだ。次第に暗くなり、時折小さなアタリがあるが、なかなかヒットには至らない。7時頃に1尾を追加したが、この後は用事があるので帰る事にした。
いよいよ本格シーズン到来
釣果は20日の朝が1尾、21日の夜が3匹と、早くもシーズン到来と言った感じだ。中には5尾を手にしている人もいたが、オデコの人もいたりと釣果はまばらのようだ。
今後、季節が進むと数釣りや良型も出てくると思うので楽しみだ。タチウオ釣りはファンも多く人気だが、釣り場でのトラブルも多いと聞く。お互いに気遣い合い、マナーを守って楽しみたい。
<奈良鱒兵衛/TSURINEWS・WEBライター>
大津川尻左岸
所在地:大阪府泉北郡忠岡町