こんにちは!『みっぴ』こと秋丸美帆です。今回は、タチウオに会いに行くため、東京湾横浜山下橋の渡辺釣船店にお世話になりました。私は各地でタチウオジギングの経験はありますが、関東ではほぼ初心者。この日が二度目の釣行です。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 秋丸美帆)
タチウオこそ「海の幽霊」?
この夏話題になった映画「海獣の子供」の主題歌「海の幽霊」。米津玄師さんの書き下ろしで有名な曲ですが、私はこのタイトルを聞いたとき、「海の幽霊ってすなわちタチウオのことやん(笑)」と、釣り人目線で、思わず突っ込んでしまいました。同じようなことを思った人、意外と多いのではないでしょうか?
では、なぜタチウオが「幽霊」と呼ばれているかご存知ですか?
神出鬼没の魚で、きのうまでいた場所にきょう行ってみるといなくなっているなんて当たり前。移動がとてつもなく早く、一瞬で姿を現したり消したりすることから、「幽霊魚」と呼ばれてきたそうです。見た目も、柳の下から顔をのぞき込む幽霊のように見えなくないかも、とくに尻尾(笑)。
渡辺釣船店でジギングタチウオ
今回は、このタチウオに会いに行くため、東京湾横浜山下橋の渡辺釣船店にお世話になりました。
6時に到着して、船の上でリーダーをセットしたり、ジグにフックをつけたりしていると、アッという間に出船時間の7時。
ポイントは浅く、水深30m前後。船長の指示ダナをしっかり守って、まずはメタルジグ・鏡牙ベーシックの130gからスタート。
開始直後から、ポロポロと同船者にアタリがあり、ピカピカと光る美しいタチウオが姿を見せていました。
午前中は不満の2尾
いつもやっているスタンダードなシャクリのワンピッチから始めると、いつまでたってもアタりません。きっと何かが違うのでしょう。
誘いのスピードや強さを変えたり、ジグの色を変えたり。いろいろ試しましたが、今ひとつパッとしません。こんなにも答えが見つけ出せない釣りは、なかなか経験がなく、焦りを感じました。
午前中はそれでもなんとか2尾、姿を見れましたが、どうも納得がいきません。
ジグの動かしすぎが原因
ここで私は重大なことに気づくのです。それは何気なく、横に並ぶ人の手元を見たときのこと。私はずっとひとシャクリひと巻きで誘っていましたが、みんなは1/4~1/3巻きしかしていなかったのです。
心臓がドキッとするほど大事なことを思い出しました。二年前に関東でのタチウオジギングで苦戦したとき、船長から「リールを巻くのは少しずつ」と言われていたことをすっかり忘れていました。
関東のタチウオ釣りはほかの地域と違ってかなり特殊であったことを、このときようやく思い出すことができました。こちらのタチウオは動きすぎるジグをとても嫌うそうです。
120㎝ドラゴンをキャッチ
それに気づいてから、アタリが少しずつ増え、運よく120cmのドラゴンを手にすることができました。
答えを見つけ出すのにかなり長い時間がかかってしまいましたが、後半は納得のいく釣りができて結果オーライ!「この感覚を忘れないためにも、また『関東の幽霊』に会いに行かなくては!」と、心に決めました。
これからは九州でも大タチが狙えるシーズンに入るので、全国各地でこの釣りを楽しめたらと思います。
<週刊つりニュース関東版 秋丸美帆/TSURINEWS編>