秋風が吹き出すといよいよ乗っ込みガレイシーズン到来。また、時を同じく落ちギスも釣れる季節になる。しかしまだまだこの時期は水温が高く、エサ取りも多い。エサ取り対策の一つとして重宝するのが「塩虫」や「塩蔵エサ」と呼ばれる塩で締めたゴカイやイソメなどの虫エサだ。今回は作り方と種類別の使い方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)
塩虫の使い方
エサ取りが非常に多い場合には、この硬い「塩虫」が重宝する。それでもエサを取られるので、食いが落ちないようにできるだけ大きく付けることが最良。塩虫にすると、匂いで魚を寄せる事は難しいので、先に生エサを刺して(マムシなら3cmほど)、後から塩虫を刺してダブル効果で釣る場合もある。
アオイソメは房掛けも
アオイソメの場合は塩虫にすると縮んで細くなるので、できるだけ太いサイズを選んで塩虫にしてほしい。また5匹ほど房掛けにすると、潮流でユラユラと動きも出るので、より効果があると思う。
期間限定のエサを保存
エサが入手できなくなるのを見込んで、先に塩虫にする事も多い。特にチロリは例年、9月中頃には入荷が止まるので、秋の落ちギス釣りに使用するために塩チロリを作成する。
この時に注意するのが、落ちギスは11月末ぐらいまでには終了するので、塩チロリを作る場合は塩を使い過ぎない事。要は水分を抜き過ぎないようにしたい。
コガネムシは1年後でも使用OK
また、カレイ釣りの特効エサであるコガネムシも10月末から11月末と入荷時期が短いので、塩虫を大量に作成している。コガネムシは身が柔らかいので、塩をたっぷりと使って作成するのがキモ。
これならフルスイングにも耐え、身切れが少ない。私のホームグラウンドである神明間でゲットした、50cmオーバーのジャンボイシガレイは塩コガネムシでヒットしたものだ。
食紅で着色してもOK
また、赤い食紅を使って着色することも多い。塩コガネムシは1年前に作ったものでも釣れたので、大量に作成してストックしておくと重宝する。
アオイソメやチロリは、塩虫にする方が刺しやすいので、最初から塩虫にする人も居るくらいだ。虫エサも高価になってきたので、釣り場で余れば持ち帰って塩虫にするといいだろう。
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>