7月下旬頃から好調をキープしている静岡エリアのタチウオ。8月中は一時釣果が落ち着いたタイミングもあったが9月に入って再び釣果が上向きになり、大きな群れに当たれば入れ食い状態だ。9月2日も清水港で、時合いでは連発を、時合後にはちょっと意外なハイブリッド釣法を楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本 隼一)
目次
清水港でタチウオゲーム
当日は、明るい時間から清水港へ。まだ明るい時間でも、タチウオは沖の深場から接岸を開始している事も多い。そのためメタルジグを遠投し、深場を直撃する事によって明るい時間帯でも釣れることがある。
当日は、タチウオは浮いてこない時間帯なので底付近から中層までをただ巻きやワンピッチジャークからのリフト&フォールで丁寧にサーチするがまだ接岸してきていないのか反応を得る事は出来なかった。
当日のタックル
ロッド:ブルーカレント85TZ/Nano
リール:セルテートLT2500‐H
メインライン:PE0.6号
リーダー:LEVEL3(フロロカーボン3号)
小型ルアー用スナップ
ルアー:ジグパラマイクロ15g(ピンクグロー)
VJ‐16(ワームカラーはパープル系、グロー系を使用)
時合いまではハタゲームがおすすめ
タチウオからの反応が薄い時は、あえて他の魚を釣ってタチウオの時合いを待つと楽しい。今年の静岡エリアではタチウオの他に小型が多いもののオオモンハタが多く、底付近を意識してルアーを通すと簡単に釣れてくる。
タチウオが釣れるまでの間にハタゲームで遊ぶのもおすすめ。しかし小型が多いのでキャッチ&リリースで楽しもう。
暗くなると時合い到来!
ハタに遊んでもらった後は、タチウオ狙いに徹する事に。暗くなってきた18:30頃、他のルアーマンが本日ファーストタチウオをキャッチ。
サイズはアベレージの指3本といった所か。この1匹を皮切りに餌釣りの方にもアタリが出始め、私にもガツンっと強烈なアタリがあり、掛けた瞬間少し走ったが慌てずにテンションをキープしつつ抜き上げ。
これもアベレージサイズの指3本。しかしサイズの割に引いて楽しませてくれた。周りを見回すと抜き上げられるタチウオやドラグを鳴らしてファイト中のアングラーが沢山目に飛び込んできた。
私にもルアーをキャストする度にアタリがあるがショートバイトが多く少し苦戦。しかし辛抱強く探るとしっかり良いアタリが出る。私は3匹ほどお土産を釣ったので少し周りのアングラーと会話して情報収集。
中でも2つ隣にいたルアーマンは無双モードに突入していた。会話している間にも毎投のようにヒットを重ね5,6匹は上げただろうか。
エサ釣りには反応あるも・・
しかし30分程でルアーにアタリが無くなってしまった。無双していたルアーマンの方もアタリが途絶えてしまった。
しかしエサ釣りの方々にはアタリが続いているようだ。情報収集を終えたところで再開するもキャストしたルアーにアタリは無い。ルアーをローテーションさせるも無反応。しかしタチウオはいるはず、そこで意外な特効餌の出番だ。
共食いメソッド
タチウオは共食いをする魚でも有名で、時々釣ったタチウオが他のタチウオに尻尾を食われ尻尾が無くなっていることがある。このような習性を活用した釣り方が「共食いメソッド」だ。
フックが下向きのジグヘッド(ウエイトは7gや10g程度が使いやすい)にタチウオの尻尾を縫い刺しにする。イメージ的には関西で使用されるテンヤ釣法に近い。
意外な特効餌「タチウオの尻尾」
タチウオの尻尾は丈夫なのでキャストしても身が千切れる事も少ない。場合によっては餌を食い込ませてからアワセる事もあるのでショックリーダーの先に8号程度のバイトリーダーかワイヤーを装着すると切られるリスクも少ない。
釣り方は少しキャストして任意のタナまで沈めてからゆっくり巻いてくる。たまに小さくアクションを入れても効果的だ。今回はアンダーキャストで少し投げてから5〜12カウントほど沈めてゆっくり巻いてくるとガツガツと今までが嘘のように簡単にアタリが出る。
今回は食いが渋そうなので少し食い込ませるため一呼吸置いてからアワセを入れると掛かりが良かった。この「共食いメソッド」で2匹ほど追加した所で納竿とした。
釣行の振り返り
今回の釣行では短い時合と食い渋りのショートバイトに悩まされたが、ハイブリッド釣法「共食いメソッド」で追加の釣果を得られたことは最大の収穫だった。ルアーマンでもできる釣り方なので是非試してほしい。
<杉本 隼一/TSURINEWS・WEBライター>
清水港