毎年恒例となった、大分県佐伯市・番匠川のトップで狙うチヌゲーム。番匠川は1級河川で言わずと知れた、シーバスやチヌの実績十分の広大なポイントを有する素晴らしい河川である。8月10日と8月17日の釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・鈴木泰也)
別日は山国川でトップゲームを
毎年夏の恒例となった、山国川にて真夏のトップゲーム。8月17日の午後1時すぎ、一昨年に実績のあった山国橋の橋下に向かうと、先行者がウェーディングでシーバスを狙っている。流心に腰まで浸かって狙っている光景は昨年も一昨年も確認しており、この場所がいいポイントということが分かる。
山国川は水深が浅く、シーバスがいるであろうポイントは、ほかの河川を例に取れば狙いは同様。夏ということで、私はトッププラグオンリーで狙う。ペンシルベイトでテンポよく狙ってみると、流心付近でプラグに反応したような水面の動きがあったので、ポッパーに変更してキャスト。
着水し、数回アクションさせるとバシャッと勢いよくルアーに水しぶきが!心地よくドラグからラインを出して元気にジャンプするシーバス。40cmクラスと小型だが、真昼のトップシーバスは楽しい。
黒い魚体!年無しゲットなるか
リリースして次も狙ったがノーヒット。潮位は下げ潮なので、浅い河川がさらに浅くなり、狙える場所も減ったので、一気に最河口部の中津干潟に行ってみることにした。
途中、中州のある流心部分でウエーディングをしているアングラーが2人いた。
やはり「ここにいそうだな」と思われるポイントには必ずアングラーがいるので、山国川の人気の高さがうかがえる。
最河口部でトッププラグをキャストするが、ここではダツのチェイスがあるのみで、対岸の福岡県側の足場のいい護岸を攻めてみようと再び移動。中洲をはさんで大分県側は下げ潮だと浅く、福岡県側は水が残って流れもある。
そして、ここでもポッパーをキャストすると、1投目でポッパーの後ろに大きな黒い魚体が見えた!年なしクラスのチヌだ。緊張しながらアクションすると、バフォッとルアーをくわえ込む。反射的にロッドをあおってアワセを入れたが、フッとリーダーが抜けてしまう。痛恨のバラシ。
流れていくポッパーを眺めると、チヌが見える。まだスレてなさそうなので急いで回収し、ほかのルアーでリーダーを結び直す。そして数回キャストし、先ほどのチヌがチェイスはするものの、バイトしない。大型だったのでとても残念だ。
ターゲット攻略で大満足
時間ももったいないので次を狙うことにし、数mずらしてキャスト。すると、今度は数尾のチヌがチェイス。これはチャンス到来。
2投目、丁寧にアクションさせ、数秒間ポーズさせるとついにバイト!アワセを入れ、今度はすっぽ抜けもなくフッキング。ドラグを鳴らす、いい引きの銀鱗。
40cmアップをキャッチした。
その後も5~6尾の良型チヌのチェイスが何度もあったが、なかなかバイトせず、時刻は4時すぎ。待ち合わせの時間が来たので、残念ながらストップフィッシング。
バイトの瞬間も丸見えのトップゲームは興奮する。なかなか口を使わない相手にヤキモキする時間が多いが、やはりやめられない夏の釣りである。
<週刊つりニュース西部版 APC・鈴木泰也/TSURINEWS編>
山国川