今回はスーパーではなかなかお目にかからない高級魚『オオモンハタ』の狙い方を解説します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
オオモンハタ、知っていたら、学者級
某魚類の食材図鑑サイトによると、オオモンハタは名前の通りハタの仲間であり、漢字では「大紋羽太」と書く。なかなかお目にかかれない、幻の魚としても釣り人の中では有名だ。
物知り度は、星5つで知っていたら学者級。味の評価度は、星4つで非常に美味。料理は、刺し身、湯引きをはじめ、ポワレ、ローストなどどんな料理にしてもおいしい魚でもある。
個人的にハタ類の料理で一番好きなのは、出汁が濃厚で、うまみがスゴいので、鍋が一番と思っている。よく似た種類には、キジハタやマハタ、アカハタがある。
オオモンハタを狙う時期と時間
オオモンハタの習性を知ることで、釣果率を上げることができる。
ハイシーズは夏
オオモンハタは年中釣ることが可能だが、夏場がハイシーズンで、特に夏至の6月下旬から9月にかけて産卵のために、磯や防波堤などの浅場に接岸してくる時が狙いめだ。また体力を蓄えるために、食欲も旺盛になるため狙いやすいだろう。
一方で、冬至が近づく12月になると、浅場では水温も下がるため、沖の深場に落ちていく。そして、深場の岩場などのすみかでじっとしていることが多くなるため、釣るのが難しくなる。
釣り方
また、オオモンハタは活きた小魚を目で見つけて補食しているので、夜釣りよりも日中の明るい時間帯の方がヒット率が高い。そして、青物狙いのようにゴーゴー潮が流れる場所でなく、潮があまり動かない場所や時間帯に釣れるため、そのタイミングを狙うと釣れる確率が高くなるだろう。
エサは活きた小魚
万能エサである南極オキアミをエサにして、オオモンハタを狙っても、アタリはない。アカハタなどはオキアミでも食ってくることがあるが、オオモンハタはダメである。また、冷凍キビナゴや冷凍サンマなどの切り身をエサにしても、アカハタは喜んで食ってくるが、オオモンハタは食ってこない。
生き餌オンリー
オオモンハタ釣りに必須のエサは、活きたアジや活きたイワシなどの小魚である。これらを活きエサを事前に準備しなくては、オオモンハタに出会える確率が低くなる。オオモンハタ釣りには活きエサの準備が必須となるので、ハードルが少し高くなる。
これは、自然界でも、オオモンハタは、キビナゴや、イワシやアジなどの小魚をエサにしているので、基本活きエサしか食わないのである。オオモンハタは、グルメな魚である。
タナも大事
活きエサを捕食することからわかるように、狙うタナはアカハタのようにベタ底にエサを落とすのではなく、底より少し上げて(2~6m)待つのがいい。
そして、時々誘いを入れると食いが上がる。誘いは生きエサがイレギュラーな動きをして、目立つためであると思われるが、オオモンハタに気づかれやすくなるからである。ゆっくりサオをいっぱい上にあおり上げて、狙うタナまで落とすと、その直後グググーッつとサオが絞り込まれることがよくある。
最近はルアーを活きているように動かし釣り上げる方法もあるようだ。