三重・志摩周辺のスーパーライトジギングは活況!人気のイサギだけでなく、非常に多くの魚種が手軽に釣れるので、船釣り初心者でも十分に楽しめるのが魅力だ。7月15日、南伊勢町宿浦の渡船屋たにぐちに乗って五ヶ所湾SLJを取材。なんとこの日は船中で22魚種も上がり、圧倒的好調果に恵まれた!
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚悠介)
五カ所湾でスーパーライトジギング(SLJ)
ここ、五ヶ所湾のスーパーライトジギングでは人気のイサギはもちろん、マダイ、ハタ類(アカハタやマハタなど約7種)、青物、根魚、サバなどなど、非常に多彩な魚種が狙え、連日五目以上の釣果が続出しており、大いに賑わっている。
この時期、五ヶ所湾では水深15~45m前後を30~45gのジグで狙う。釣り方は簡単。ジグを投入し、底に着いたら誘いとフォールを入れながら巻き上げていく(タダ巻きでもOK)。その繰り返しだ。タナはその時々で釣れるものが変わるので、上層~下層まで様々だが、基本的には中~下層が多い(根魚、マダイ、イサギなど)。
SLJを実釣レポート
ここからは大好調だった取材の様子をレポートしたい。
7月15日は梅雨真っ只中ではあったが、午前中は曇りの予報。午前4時30分、三重・伊勢志摩の宿田曽港に到着。
すでに渡船屋たにぐちの船の前には、スーパーライトジギングを満喫しようとしている釣り客たちが。その中には三重テレビの「フィッシングポイント」でおなじみ、萩原香さんの姿もあった。
鳥山を発見
出船は5時、計7人の釣り人を乗せて港を出発。ポイントに向かっていると、なんと鳥山ができている!早速、サオを出してみることに。水深は33m。
鳥が海上に集まってきているということは、小魚やフィッシュイーターがそのポイントに集中しているため「チャンス」というのがまず一点。実はもう一つ、鳥が小魚をついばんだ後の食べ残しが海中に落ちていき、魚の活性が上昇するという効果もあるのだ。
船はドテラ流しで、釣り人は左舷に集合。
ジグを一斉に投入していくと、速攻で乗船客の1人にヒット!走るわ走るわ、シイラかと思われたが、水面に上がってきた魚体を見るとソウダガツオ。しかしあえなくラインブレイク。その最中にへ先ではツバスがヒットしていた。
イサギにマダイにオオモンハタ
ツバスをヒットさせたのは山本さんで、さらにそのままへ先で誘い&フォールを続けているとヒット!上がってきたのはなんとプリプリのイサギ25cm級。
ジグは30gで、底から3~4回ほどシャクリを入れ、イトをふけさせた瞬間に掛かってきたとのこと。山本さんはその後も同じパターンでイサギをヒットさせ、イサギの釣果では船中サオ頭に。谷口船長から「イサギマスター」の称号を授かっていた。
その隣では杉本さんにオオモンハタが!35cm前後と良型で、底でフォール中にきたとのこと。
それからは釣果ラッシュ開始!どうやらサバの回遊があり連発。そして再びイサギとオオモンハタが姿を見せ、マダイ、タマガシラ、超高級魚のホウキハタなども登場した。
珍客「ルリハタ」も
様々な魚種が姿を見せる中、この日は珍ヒットも見られた。まず、池村さんにゴンゴンとサオをたたく引きが。「マダイが!」と思って見守っているとなんとオオモンハタの姿が。しかも1つのジグに2匹も付いていた!
さらに、へ先付近でサオ出ししていた萩原香さんの「なにこれ!」という声が聞こえたので見に行ってみると、見たこともない色の魚が!
紫色の魚体に、背びれ付近にはペンキを垂らしたような黄色のラインが。どうやらルリハタを釣り上げたらしく、萩原さんも「初めて見た」とビックリ。
ジグサビキでカマス狙いへ
その後も良型のホウボウや、アヤメカサゴ、アカハタ、ソウダガツオ、ガシラなどが登場し、途中から雨が降り出していたものの、すでに皆さん満足の様子。
食いも落ち着いてきたので、船長はカマスを狙いにポイント移動。水深15mほどの浅場に到着し、用意がある人はジグサビキに変更(根掛かりが頻繁に起こる場合は、ジグのフックを外していた)。
早速、20~25cmのカマスがヒット。さらにムツもよく交じってくる。こちらでもアジ、メバル、カンパチの幼魚など多彩な魚種が交じり、最後まで食いが止まることなく、昼過ぎに帰港となった。