2019年版『オフシャロ』キホン解説 「ジギング=キツイ」は古い!

2019年版『オフシャロ』キホン解説 「ジギング=キツイ」は古い!

みなさんが思うジギングは、キツイ、大変、難しい…というイメージが強いが最近はタックルの進化もありラインは細くジグも軽いものを使う「ライトジギング」または「オフシャロ(オフショア+シャロー)」という釣りが人気だ。

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ソルトルアー オフショア

小型ジグに合ったアクションが重要

基本的に小型ジグを使う釣りではあまり大きくジグを動かすと逆効果になることが多く、頭の中のイメージはちょこちょこと小魚が遊ぶイメージを持つことが大き過ぎないアクションを作るイメージである。

そう考えると、ただ巻き上げるだけの「ただ巻き」と呼ばれるジグ操作も有効で、最初はこれで釣れるのか?と多くの人が感じるかもしれないが、事実非常に釣果とバイト数があるアクションだ。

巻き上げ直後にヒットするも

さて、当日の釣りに戻るが、この日もただ巻きがヒット率が高く着底を感じて巻き上げる速度は少し早めのタイラバと思ってよく、着底から間髪入れず巻き上げにかかった。巻き上げてすぐにアタリがあり即座にアワセを入れるとコツコツと頭を振る動きをサオ先で感じつつリールを巻くと上がってきたのはお決まりのエソであった。

この釣りは底物のアラカブやハタ、青物から表層のサワラまでその地域にすむほぼ全ての魚種がアタる。多くの魚種を相手にすることができるのだがエソもその中の1尾でもある。

エソは嫌われ者だがベイトを追って遊泳する能力も高くベイトがいる証拠としてはあまり嫌うものでもない。ポイント選択としてはあながち間違っているとはいえない魚種の登場に期待感も高まる。

2019年版『オフシャロ』キホン解説 「ジギング=キツイ」は古い!イメージしてアクションを作ろう(提供:宮崎晃)

巻き上げ5mでアカヤガラ

釣り上げてすぐに次のキャストに入り着底を確認。巻き上げて5mほどで押さえ込むようなアタリがあり、アワせるとスピード感のある走りでドラグが引き出された。その後も何度か強い引きを見せたが今回狙いのターゲットであるイサキやタイではないようだ。

上がってきた魚のシルエットが見え始めると想像よりも長細いシルエットでアカヤガラが上がってきた。

この魚もベイトを追って泳ぎ回る魚種で口の割には大きなベイトを吸い込む魚種であるが、食べるには非常においしく、思ってもいなかったターゲットに顔もほころぶ。

初めての魚種に会えるのも魅力

周りの釣り人のサオも曲がっており、嬉しそうだが上がってきたのはまたしてもヤガラだ。その釣り人は初めて見るヤガラに食べられるのか疑問があるらしい。

周りがおいしい魚であることを告げると半信半疑でクーラーに収めていた。帰ってから食べてみて初めてヤガラのおいしさを知るのだろうが、海釣りでは普段あまり食べられない高級な魚に巡り合うことができるのも釣り人の特権である。

60cm級のマダイがヒット

次の魚を狙うため、船から少し離れた所にキャストしてジグが着底するのを待っていると、着底間際ロッドに違和感。すぐさまアワセを入れると、ドスンと重量感を感じてリールからラインが引き出される。10mほどで走りは止まって時折ゴンゴン頭を振る感触がロッドから伝わってきた。

これはタイ特有の引きだと感じ慎重にファイトして上がってきたのは60cmほどのマダイである。

やっと狙いのターゲットの1つであるマダイに出会えたので嬉しさに顔もほころび同時に安心したが、もう1つの狙いのターゲットであるイサキを釣りたいとさらにキャストを続ける。

2019年版『オフシャロ』キホン解説 「ジギング=キツイ」は古い!マダイをゲット(提供:宮崎晃)

同船のメンバーもやはり狙いはマダイとイサキをメインにしており、他の人がヒットのたびに何が釣れたのか興味津々だ。そんな中、今度は私の左の釣り人に何かがヒット!ロッドが大きく曲がりリールからラインが引き出され、船上のみんなも大きく声が上がって楽しそうに盛り上がっている。

数分のやり取りで上がってきたのは2kgほどのヒラマサであった。

狙う魚種に合わせたジグ選びを

この、小型ジグを使った釣りでは比較的青物も多くアタってくる。その青物の大型に絞り太いラインや大きなジグを使うのも面白い釣りだが、大型狙いのタックルにすると小型の部類になる魚たちのアタリ自体が減ってしまい折角の美味魚イサキやアジ、アコウなどのターゲットを逃してしまう。

もったいないと感じることになるので自分の狙いたい獲物や目的をしっかり決めて釣りを展開することが大事だ。

筆者のタックルは

今回の私の目的は大型イサキとマダイ、大型アジ、といった超おいしい魚を釣ることを目的にしているので、ジグは40gから80gを使うことが多く、私が現在使っているロッドを紹介するとジグを扱いやすく、ジグの操作を自分の思い通りに動かす硬さが重要で、メーカー各社から出ているジギングロッドの表記でいえばジグの重さの対応が120gから150g対応と表記されたものが非常にマッチしている。

硬そうに思われるかも知れないが40gから80gのジグの操作には細かいシャクリや大きく持ち上げる操作が必要なので適度なロッドの硬さの選択が必要になる。ただ、この小型ジグを使った釣りは、釣りとして歴史が浅く、釣具メーカーも最新の釣りであるオフシャロに特化したロッドをまだ絞り切れておらず、最適な表記のロッドがあまり出ていないのが現状なので釣りをするこちら側が数あるロッドの中から最適なものを選びだす必要があるだろう。

釣るタックルが細く繊細でも海の魚はお構いなしで大型もアタってくるので非常にスリリングで楽しく、釣り人もどんどん技術を磨く必要があるだろう。

2019年版『オフシャロ』キホン解説 「ジギング=キツイ」は古い!大型アジをキャッチ(提供:宮崎晃)

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