「ゴカイ」や「イソメ」を直接触らずにキス釣りをする5つの方法

新鮮なキスの天ぷらやフライは身がフワフワで極上の一品。そんな絶品キスを食べたいなら自分で釣るのがイチバン!けれど、キスの定番エサであるゴカイやイソメを触れない人が多いのも事実。ここではそんな人のためのキス釣り講座を開設。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

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ゴカイに触れない人続出中?

大学でゴカイやイソメの研究をしていた筆者にとっては、ゴカイはお友だちで愛らしい存在。なので、実を言うと「ゴカイが触れない…」という人の気持ちがほとんど分からないのである。が、周囲では女性はもちろん、最近は男性でも「ぎゃー」なんて声を上げて逃げる人がいる始末。

キス釣りには不可欠なゴカイだが(撮影:松村計吾)

それじゃ、ちょっとゴカイが苦手な人でもキスが釣れる方法をいろいろと提案しちゃおう…となったのである。

1,少しは触れる人なら石粉

ゴカイを苦手な要因てなんだろう。けっこう、よく聞くのが「ウネウネと動いて、触ってみるとヌルッとしてて、あの滑る感触がイヤ」と言う話。ということは一応は触れるけれど、その感触が苦手…。ま、いわば「苦手」と言うくらいなら問題なく触れる方法がある。

それが釣具店などで売られている「石粉」を代表とする粉成分で滑りを止める方法。石粉は石を切り出す時に出る微粉末で、感触で言うと小麦粉みたいなもの。それをゴカイにまぶすことで全く滑らなくなるため、つかみやすくてハリにも付けやすい。

石粉にまぶすと何やら分からない?(撮影:松村計吾)

また、石粉にかわる成分としては、杉や檜などのおがくず(木くず)も代用できる。石粉が無臭なのに比べて、檜などは独特のいいにおいがするので、ゴカイのニオイ消し(ニオイはあるのか…)にも使える。

注意点としてはゴカイと石粉の量バランス。ゴカイに対して石粉が少なすぎると石粉自体が濡れてしまい滑り止めの役目をはたさなくなる。理想的な使い方は、ゴカイ、石粉のケースとは別にもう1つエサ箱などを用意して、石粉を適量入れ、その上に1匹か2匹程度のゴカイを入れる。1回に石粉をまぶすゴカイは、次投のエサ交換用に必要な分くらいでとどめておけばいい。

ただ、ゴカイを石粉の入っているケースに移すには、ゴカイをつまむお箸やピンセットなどが必要だ。

滑りにくい天然ゴム手袋も有効

ゴカイをつかむのに、手袋をしていればなんとか…という女性もよくいる。これもかなり頑張ってつかもうと言う意欲の表れなのだが、その時に使用する手袋もいろいろある。

中でも天然ゴムを使用した厚手のゴム手袋は、分厚い割りに案外ゴカイをつかみやすくて、滑らないのでハリにも刺しやすいのがいい。さらに、分厚い分、ゴカイと手の距離ができる?ため、ゴカイの感触なんてあまり分からない…と言う訳だ。

分厚い天然ゴム手袋がいい(画像参照:東和HP)

手術用や使い捨ての薄手の手袋も使えるけれど、こちらはかなり薄くて、ゴカイの感触が手に分かる。さらにはハリ先で突いてしまうと破れちゃう…なんて悲劇が起こるかも。

3,エサと思えない生エサ「塩イソメ」

ウネウネ動くのがどう見ても苦手…と言う人には少し食い自体がかわってしまうけれど、本物のエサには違いない「塩虫」はいかが。塩虫と言うのは、ゴカイなどを塩で締めて保管したもの。ゴカイの塩漬けですな!

市販品の塩イソメ(撮影:松村計吾)

本来はエサ取りが多くて、生きているゴカイがすぐに取られてなくなってしまう…なんて時に使用する。塩で締めてある分、水分が抜けてかなり硬いのが特徴だ。

自分で作る人もいるが、エサ店で売られていることもあるので、使ってみようと言う人は問い合わせてみるべし。

塩で締めるのでかなり本来のゴカイよりも細くなる。そのため、最初から細いのが特徴のイシゴカイなどはイトのようになってしまってハリに刺せないので、塩虫となっているのは太めのアオイソメやマムシ(ホンムシ・イワムシ)などの大型種だ。

塩の粒で滑り止めの役目も(撮影:松村計吾)

ハリに付ける時は細くて硬いが、海中に投入して釣っていると徐々に水分を吸って柔らかくなる。

4,ゴカイを挟むアイテムを活用

もう、まったくゴカイとの接触を断ちたい…そんなアナタにはゴカイをつまむアイテムがオススメ。最近は、ゴカイが苦手な人が多い現象を反映してか、各メーカーから虫エサつかみ用のアイテムがけっこう出ている。

ゴカイをつまむアイテム(画像参照:マルシン漁具HP、オーナーばりHP)

タイプとしてはピンセットとハサミが2大形状だろう。ピンセットは普通の理科実験で使うピンセットを使ってもいいが、エサを傷つけてしまうおそれもあるため、先にウレタンなどゴカイが滑らないソフトな素材が付いている場合が多い。
ハサミタイプはハサミの先でゴカイをつまめるようなちょっとした隙間が空けられている。この隙間にゴカイを挟むと固定される仕組みだ。

ともに、ゴカイをしっかりと挟んで固定したら、ハリを刺すのだが、あまり胴体の真ん中などをつかんでしまうと、頭の方にハリを刺しにくいので、ハリを刺したい位置(基本としては頭のすぐ下)の少し下をつかむようにするといい。

アイテムによってはゴカイを挟んでハリに刺したら、そのままゴカイをカットできるハサミにもなるタイプもある。

5,全くダメな人にはワーム!

ワームというのは、ゴカイなどをイミテートしたおもちゃのようなエサ。擬似餌、ルアーといった方が分かりやすいかもしれない。

ゴカイそっくりなワーム(画像参照:マルキユーHP)

本来は「ゴカイ嫌いの人用」と言うのではなく、キスをルアーで釣ってみようと言う、ルアーマンのために増えてきた商品だ。素材なども改良を重ねて、最近では非常に食い込みのいい柔らかい素材を使用したワームもかなり出ている。

また、本物のエサではないため、エサ独特のニオイやエキスなどがないのがルアー。これにニオイを付けたり、ゴカイのエキスを染みこませたりと、本物に少しでも近づけてキスを誘惑するタイプも多くなってきた。

カラーも豊富なのだ(撮影:松村計吾)

市販されているワームのサイズも多彩で、最初から1匹丸々刺すように短く設計されているものや、「自由にカットしてお使いください」と言った長めのサイズもある。

使用上の注意点としては、柔らかい素材が研究されているとはいえ、生のゴカイに比べると、やや食い込みは悪い。そこで、キスが吸い込みやすいようにハリの軸に対してまっすぐになるように刺すこと。一刺し入魂である。面白いのは、エサを触っている感覚がない、フルーツの香りなどが付いている点。

まっすぐに刺すのがコツ(撮影:松村計吾)

それでも生のエサのように飲まれるほど食い込んではくれないので、アタリがあればすぐにアワせること。また、アタリの割りにフッキング率がよくないが、エサを取られず釣りを続行できるので、掛かるまで釣って、その駆け引きを楽しもう。

「キスは釣りたいけれどゴカイがネック」と言う方の参考になったかな…。

<松村計吾/TSURINEWS・関西編集部>