さあ、ファミリーフィッシングにピッタリな季節がやってきた。堤防では、アジにイワシ、サバが回遊し、手軽にサビキ釣りで狙えることができる。暑さが本番になるこの季節、熱中症に注意していただきながらも、近場の堤防へぜひ繰り出していただきたい。今回は、私も大好きなサビキ釣り場について、簡単にご紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSRINEWS編集部関西・松村)
1,貝塚港
沖向きのポイントではないのだが、湾奥のさらに奥といった場所に位置するため、アジやイワシが溜まりやすく、地元の常連さんが足繁く通うポイントでもある。なんといっても、このポイントのよさは、車が横付けできる点。釣り座を準備しやすいほか、集中力が切れたら、車で休憩することも簡単。
また、群れが溜まりやすい湾奥で、サビキ釣りに絶好なポイントながらも、水深は5mを切っているので、初心者でも、中層・底と狙いのタナを絞り込む上で、仕掛けの位置を把握しやすく、効率よくサビキ釣りを楽しむことができるだろう。
貝塚港
所在地:大阪府貝塚市
2,泉佐野食品コンビナート
ここは超有名な釣り場。沖向きのテトラ帯とコンビナートの両サイドを流れる川の河口では、チヌやハネ、メバルを狙うエビまき釣りの一級ポイントだが、サビキ釣りには、通称ドラム缶と呼ばれる真ん丸のドラム缶の半分を繋げ合わせたようなポイントがオススメ。
こちらのポイントも釣り座の後ろに車を付けられるほか、トイレや自販機に加えて、近くにはパン工場の直売店(価格も激安)もあり、ファミリーや子供さんにもピッタリ。
足元で水深は5m前後で、サオ1本沖より先は徐々に深くなっているが、底は砂地のため、投げ釣りファンにも人気だ。ドラム缶自体は、湾に通じる水道のような場所に位置するため、潮通しがいい分、足元で回遊がなくなった際は、飛ばしウキを付けて、少しタナを深くして探るのも有効。
初夏には、20cmを超える良型アジも釣れるため、ポイント全体を通して、サビキ釣りを楽しむことができる。また、コンビナートの目と鼻の先にある泉佐野一文字(渡船利用)の通称「1番」もサビキ釣りには絶好のポイント。
地方の堤防とは異なり、水深が深い上、潮通しが抜群にいいため、良型のアジが炸裂することも。堤防釣りをマスターしたら、サイズアップを目指して一文字デビューを飾るのも、新鮮な気持ちでサビキ釣りを楽しめるだろう。
泉佐野食品コンビナート
所在地:大阪府泉佐野市
3,樽井漁港
泉佐野から少し南に位置する樽井漁港もサビキの好釣り場だ。少し北方向に付きだした堤防では、釣り座の後ろに車を横付けできるほか、こちらも水深は5m前後なので実に釣りやすい。また、近くには大型ショッピングモールもあるので、釣りが終わってからの買い物にも便利。
お父さんと子供は釣りで、お母さんはショッピングセンターで買い物という予定も組みやすいだろう。
樽井漁港
所在地:大阪府泉南市
4,小島漁港
和歌山と大阪の県境にある小島漁港はフラッと移動するだけで、沖向き、内向き、湾奥と1カ所で様々なポイントを楽しめるほか、漁港が運営するきれいに整理された駐車場にトイレやバーベキューコーナーもあり、釣りだけでなく、週末のアウトドアを楽しむにはピッタリなスポットだ。
沖向きは、潮通しがいい分、夏場はエサ取りのスズメダイが大量に湧くので、アジやイワシをターゲットにするのであれば、内向きで朝・夕の時合いを攻めるといいだろう。
小島漁港
所在地:大阪府岬町
5,とっとパーク小島
泉南エリアで、釣りファンなら一度は行ってみたい!、あるいは行ったことがある! という方も多いと感じる釣り公園がとっとパーク小島だ。
元々、関空の二期工事のための砂利を船で搬出するための海上ベルトコンベアだった施設を、足場をそのまま残し、海釣り公園にしたもの。
足元の水深がなんと10m前後と深い上、沖にいくとどんどん深くなり、20m以上の水深となる。そう、もはや船釣りの世界。潮通りは抜群にいいが、潮がかなり速いため、重めのマキエカゴで底まで一気に仕掛けを入れ込むことが必要。
釣り公園ならではの設備として、トイレや売店もあるので、初心者やファミリーの方々にも最適だが、水深が深く潮が速い分、仕掛けの扱いに苦戦するリスクがある。
しかしながら、底にはたくさんの魚礁が沈められているため、サビキ釣りのターゲットのアジやイワシだけでなく、メバルやチヌなども食らいついてくることもしばしば。まずは、さきにご紹介させていただいた堤防ポイントでしっかりサビキ釣りの極意を体験いただいた上で、一文字や一級釣り公園へとランクアップしていっていただければと思う。