3~4月は例年よりも落ち込んでいた和歌山・加太沖のマダイ、アジ狙い。ところが6月に入り、マダイは1人2ケタ、アジは40~50cmの大型交じりで快調。さらにイサギも交じって、絶品お土産が勢揃い。加太の船長も「今なら初心者でも確実に釣れるで。」と太鼓判。今回は釣果速報とともに加太の船釣り解説もしていきたい。
釣果情報:藤原丸
藤原丸では連日マダイ1人10匹前後の釣果が出ており、さらにイサギも交じるように。6月25日には井上さんがマダイ31~53cmを11匹、マアジ&イサギ30~41cmを5匹ゲット。24日には山口さんがマダイ28~49cm10匹、マアジ、イサギ、サバ25~44cm17匹、アコウ42cmを1匹とお土産大量!
藤原丸
釣果情報:多部丸
多部丸ではマダイ以外に多彩な釣果交じり、絶好調!
7月1日、出島さんがマダイ34~40cm7匹、メジロ72cm、サワラ68cm、アジ34~38cm9匹、サバ37~44cm3匹、イサギ28~36cm4匹と大物から小物まで勢揃いで六目釣りを達成!
釣果情報:角漁丸
角漁丸ではアジ狙いメインで出船。今年の加太アジはサイズが大きく、脂乗り乗りで絶品だそうだ。
6月14日、松野さんはアジ40cm級3匹、サバ40cm級2匹、マダイ30cm、グチ交じり。13日には川崎さんら2人がアジ35~50cm級17匹、マダイ35~40cm5匹、サバ4匹と爆釣!
このチャンスに『高道具』を始めてみよう
加太沖のマダイ、アジ狙いではこの地域特有の「高道具(高仕掛け)」を使用する。これはハリが5~6本付いた全長13~17mほどの長-い仕掛けで、ハリに付けるのはマダイなら透明なビニール片、アジならアオイソメ。
加太のほとんどの船には、この高道具とエサ(ビニール片、アオイソメ)、オモリが積んであり、仕掛けとオモリはオマツリや根掛かりしたら船長が交換してくれる。なので持参するのはサオとリール、クーラーボックスで十分。
持参するタックルだが、サオが2.4~3m、リールはドラグの微調整が利く中型の両軸、ミチイトはPE2~3号を150mほどがお勧め。
釣り方は簡単
「高仕掛け」の釣りは非常にシンプルで、初めての人でもすぐにできる。誘い方、取り込み方を簡単に解説すると以下の通り。
誘い方
仕掛けが底に着いたら巻き上げていく、ある程度巻き上げたら底に落とす、この繰り返しだ。※釣っている間は船長から「底から15回ほど巻き上げたら落として」などの指示がもらえるので、それに従って釣りをしよう。
ヒットから取り込みまで
小さなアタリが出ても巻き続けることが肝心。大きくサオが曲がったらヒットしているので、慎重に取り込んでいこう。
今年は期待大
好調子の理由は、イワシがベイト(魚のエサ)として回遊してきたことによる。イワシの回遊は、例年通りならまだまだ続く予想だ。ぜひこの機会に加太沖のブランドマダイ、脂乗り乗りの大アジを釣りに出かけてみてほしい。
<平塚悠介/TSURINEWS・関西編集部>