アウトドアは自然の中での遊びだ。油断すると大怪我を負ってしまうこともある。特に釣りは鋭い針や、足元が整備されていない場所、毒を持つ生物、そして、打ち寄せる波など、ケガをするリスクは決して低くはない。今回は釣り場で出来るカンタンな応急処置を紹介していこう。
3,切り傷
岩やカキ殻、包丁などで切り傷を負うことも多い。
出血が少なく浅い場合は傷口を洗い、止血。深く出血が多い場合は、すぐにタオルなどで圧迫して止血。映画などでよく見る、ヒモやベルトでギュッと縛る方法は力加減によって後遺症など弊害が出ることもあるので、素人はやめよう。
以前、腕を深く切ってしまった時、圧迫しないと勢いよく出血したが、傷口を強く押さえると出血量がかなり変わり効果的だった。病院に行く場合は、到着するまで圧迫を止めないように。
4,毒を持った生物
ハオコゼやアイゴ、オニカサゴなどヒレなどに毒を持った魚が釣れてくる時がある。このときに油断してチクッと刺されることがある。「あっ!」と思ったあとしばらくして痺れるような痛みと腫れが襲ってくる。
タンパク質系の毒のため熱に弱く、熱いお湯で痛みを軽減できることがある。コンビニや船宿にはポットがあることも多く、そのお湯を少しもらって幹部を漬けるのが効果的。
また、市販のポイズンリムーバーなどで吸い出すことができる。口で吸い出すのは口内の傷から入り込み二次災害を引き出すので注意が必要だ。
オニカサゴのヒレを誤って触ってしまったことがあるが、すぐに吸い出し、よく洗ったら少しの腫れと痛みで済んだ。
毒に対しては個人差がかなり大きく、場合によってショックを引き起こして死亡することもある。また、体内での変化は素人では判断できないということもあり、出来る限り迅速に受診しよう。
クラゲの場合は、強い刺激を与えると刺胞が飛び出しさらに痛みが悪化することもある。幹部や絡まった触手には素手で触らずに取ったり洗い流したりすること。これからの時期はラインに絡まった触手や刺胞がついていることもあるので注意しよう。
事故は事前に防ごう
学生時代にコイのスレ掛かりからハリが外れ直撃。自分では抜けず病院に行ったものの、麻酔なしで医者に引き抜かれることがあった。もちろん激痛だ。
誰しも痛い思いはしたくないだろう。応急処置を知っておくことは大事だが、さらに重要なのは事故を事前に防ぐこと。肝に銘じてもらいたい。
<四家/TSURINEWS・関東編集部>